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建設経済新聞社
2016/03/30

【京都】久御山町佐山の区画整理事業 地区南に公園と調整池計画

 久御山町佐山土地区画整理組合は、第二京阪道路久御山南インターチェンジ東側の久御山町佐山で土地区画整理事業に乗り出す。
 同組合は2月23日に設立認可された。久御山町佐山土地区画整理事業は、同町佐山西ノ口、美ノケ薮、下津屋上ノ浜の各一部の約6・0fが対象。
 対象地区は、北側が主要地方道宇治淀線、西側が第二京阪道路側道、東側が町道南代西ノ口線、南側が木津川堤防に囲まれた地区。
 対象地区の東側は戸建て住宅や大規模団地として開発が進み、西側は工業地域で工場や倉庫、住宅、商業施設などが混在する。
 対象地区は市街化調整区域のため、ほとんどが農地だったが、北西側の約2・8fにおいて、区画整理に先行して第二岡本総合病院移転新築工事が社会医療法人岡本病院により大林組の施工で進められ、5月1日に京都岡本記念病院として開院する予定。また3月24日の京都府都市計画審議会で対象地区を含む約6・3fが市街化区域に編入されることが承認された。なお久御山町が定めた地区計画では、地区西側で大阪ガス久御山ステーション北東側の約0・2f(B地区)は児童福祉施設、北東側で主要地方道宇治淀線沿いの約0・5f(C地区)は店舗や沿道サービス施設(延3000u以内)、地区南側の約2・7f(D地区)は住宅(土地所有者の自己用住宅に限定)、事務所(医療、保健衛生、福祉や防災等の研究所)に建築物の用途等を制限している。
 区画整理の土地利用計画によると、地区南西側には営農に配慮し集合農地区(約0・3f)を配する。9世帯の土地所有者が自己用の住宅の建設を予定しており、人口計画は約22人として計画する。
 地区北側の主要地方道宇治淀線を基幹道路として位置づける。区画道路は幅員6・0m〜9・5mで計画。ガス管理道路は6・5mで再整備、東側の町道南代西ノ口線は9・5mに拡幅整備する。区画道路はアスファルト舗装とする。木津川河川側に4・0mの歩行者専用道路を整備する。
 公園は地区南側に1778u規模で計画しており、その地下に概ね6000t程度の洪水調整池(構造はプレキャスト製品の貯留槽)を整備する計画。
 主な公共施設は、道路が1号線(W6・5m×L291m、A1817・84u、U型側溝、アスファルト舗装、平均盛土高0・2m)、2号線(W6・0m×L305m、A1831・15u、U型側溝、アスファルト舗装、平均盛土高0・5m)、3号線(W0・3m〜1・5m×L174m、A226・90u、※9・5m拡幅(隅切り含む))、府道拡幅(23・43u)、歩道1号(W4・0m×L63m、A251・65u)。公園が第1号公園(1778・00u)。洪水調整池が地下式プレキャスト製品の貯留槽で第1号公園の地下に設置する。
 上水道は各道路に配水管を埋設。下水道は分流式として雨水管と汚水管を埋設し、各宅地に雨水桝と汚水枡を設置する。ガスは大阪ガスから供給を受ける。
 資金計画によると収入では保留地処分金10億1824万円、町助成金5000万円の計10億6824万円を見込む。
 支出は道路築造費5700万円(L487m)、公園整備費2800万円(A1778u)、洪水調整池3億3000万円、移転工作物等(建物補償含む)1億6600万円(14件)、電柱移設費150万円(1件)、上水道移設費200万円(1件)、上水道一式3800万円、下水道一式2700万円、ガス一式3000万円、整地費2億0700万円(A5万u)、工事雑費一式1324万円、調査設計費一式9000万円で工事費計は9億8974万円を見込み、このほか事務費は6050万円を見込む。
 事業期間は31年3月31日まで。