嬬恋村(熊川栄村長)は2016年度当初予算を公表した。普通建設事業費は12億2106万5000円で本年度の9億9171万円から2億2935万5000円(23・1%)の増額とし、村にとって必t要なインフラの整備などを計画的に進めていく。村は建設関連の主な事業として、村道芦生田袋倉線と村道三原鎌原線の法面工事、獣害駆除事業、西部小学校関連事業、大前橋架け替えに伴う事業、農業基盤整備事業などを挙げている。
村道2路線で法面補修工事を計画しており、芦生田袋倉線に8000万円、三原鎌原線に5000万円を充当する。
芦生田袋倉線は吾妻川に架かる新大滝橋の上流側の法面が対象。本年度も表面補修を実施しており、新年度は残りの部分に表面処理や裏側に生じた空壁にモルタルの注入などをする。全面に落石防止ネットの施工も計画する。三原鎌原線では、900u程度で法枠を新設する。
設計は両工事とも、黒岩測量設計事務所(前橋市)が作成した。
農山漁村地域整備交付金事業費1億7100万円の大部分をシカ、イノシシなど獣害除け防護柵設置の工事費に割り振る。田代地内でL約10qの金網の整備を予定するが、グレーチングの設置は行わない。
以前から計画している西部小学校の体育館とプールの建設に向け、小学校統合事業費6966万9000円を配分する。新年度に実施設計を委託する見込みで、17年度からの工事を計画している。
完成後に既存の体育館とプールを取り壊し、体育館跡地は校庭として活用する方向で検討されている。
架け替えを行う大前橋関連の事業や橋梁点検、橋梁補修などに橋りょう整備事業費2億685万円を確保する。大前橋関連では新年度に用地取得や補償を行う。また、委託をしている詳細設計と用地測量が6月末までに完成する。14橋に対し橋梁点検を計画し、橋梁補修は上袋倉橋の伸縮装置の交換をする。
そのほか、◇デイサービスセンターの駐車場舗装工事900万円◇村内業者に依頼することが条件の住宅リフォームの助成金2100万円◇観光案内所の電気自動車急速充電器設置工事750万円などを盛り込んだ。