建設新聞社
2016/03/28
【東北・岩手】宮古市の中心市街地拠点施設の建設 優先交渉権者に鹿島JV
岩手県宮古市は、「宮古市中心市街地拠点施設建設事業」の設計・施工者選定プロポーザルを実施した結果、鹿島を代表者とする鹿島・日本国土開発・久米設計JVを優先交渉権者に選定した。
参加表明は同JVのみ。今後は28日にも基本協定を締結する予定だ。
同市は、東日本大震災を教訓に、復旧・復興を最重要課題として取り組んできており、特に▽防災や災害対応の拠点の見直し▽人口減少社会の進行の中で将来的な行政コストを見据えた適切な行政機能と規模の検討▽復興後のまちづくりにおける新たな市民サービスへの対応―を中心として新たな拠点施設整備について検討してきた。
そこでJR宮古駅南側に当たる同市宮町1丁目、南町および山口第1地割の各一部1万6766・48平方bに、市本庁舎、防災・地域活力創出拠点施設(市民交流センター(仮称))、宮古保健センターの建設を計画。施設全体を地域防災拠点施設と位置付け整備する。
施設規模は、全体で延べ1万4358・95平方b。構造はS造。市庁舎は6階建て、そのほかは2階建てとなる。
建設に当たっては、工期短縮やイニシャルコストを含むライフサイクルコストの低減を期待し、実施設計や工事監理、施工を一括して行うデザインビルド方式を採用する。上限価格は税込みで実施設計業務が1億6280万円、工事監理が4000万円、工事費が総額85億9520万円(避難通路、エントランスゲートは含まない)。
事業期間は2018年7月31日まで。基本設計は久米設計が担当した。
提供:建設新聞社