日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/03/25
【埼玉】春日部市が旧沼端小跡地活用事業者をプロポ
春日部市は、2003年3月に廃校となった旧沼端小学校(大場128−1)跡地1万9132・56uの活用を行う事業者について、公募型プロポーザル方式で事業提案を受け付ける。最低売却価格は1億4988万1000円とし、建物の解体除却を条件に現状有姿とする。土地総価格から建築物などの解体・除却費を差し引いている。
主な応募資格は企画力、資金力、経営能力などを有し、自ら10年間の事業継続を担保できる単体またはグループ。
活用にあたっての配慮事項として▽市のイメージ向上に資する▽社会貢献、人口増加、雇用創出などに資する▽各種法令などの規定に準拠▽当該土地全体を活用する▽周辺環境へ配慮された土地利用計画▽工事施工時の事業者責任が明確▽速やかな効果発現が可能な事業な計画――などを掲げる。また、本契約締結後、1年以内に既存施設の解体・除却・整地を行い提案事業に着手することなども考えている。
土壌汚染の事前調査は行っていない。アスベストは市の調査で、管理特別教室棟および普通教室棟階段裏側に含有が確認されており、飛散防止策を行っている。また、床材のPタイルに含有の可能性があるとしている。
今後のスケジュールは、4月15日に現地見学会を行い、競争的対話を5月13日。提案書類は7月11日〜15日に受け付け、7月下旬に審査委員会を開催。優先交渉権者などを決め、事業者決定および仮契約締結を9月。17年3月定例議会での財産処分の議決を経て、17年3月に本契約締結を予定している。
主な解体除却予定建物は次のとおり(▽名称=延べ床面積、建設年)。
▽管理特別教室棟=2331u、1976年
▽普通教室棟=3122u、1976年
▽普通教室棟=553u、1978年
▽給食室=222u、1976年
▽体育館=936u、1978年
募集要項は4月1日以降、管財課で配布するほか、市ホームページからダウンロードできる。
第二グラウンド跡地(大場259)の約2000uについては、想定年間売電電力量7・5万kW時程度で太陽光発電所として稼働中。