豊橋市は、高根小学校改築事業の第1弾として、2016年度に校区市民館を併設する屋内運動場と放課後児童クラブの整備に着手する計画で、今秋の工事発注を目指す。当初予算案には初年度事業費2億6058万円を計上した。
同事業は、現在の敷地を拡張した上で、校舎棟、屋内運動場、グラウンドを含む学校施設全体を再構築するもので、20年度を最終の目標年次に段階的に施設整備を進める計画。敷地は現在の面積9853平方bに対して、約1万2000平方bに拡張。現在、敷地拡張に伴う周辺の道路整備などを進めている。
屋内運動場の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ1031平方b。トイレ、災害用屋外マンホールトイレなどを配置するとともに、高根校区市民館を併設する。同市民館は、鉄筋コンクリート造平屋312平方bで、集会室、図書コーナー、多目的トイレなどを配置する。
2カ年度で整備する計画で、完成時期は17年秋以降の見通し。事業費の内訳は屋内運動場が1億9087万円、校区市民館が3411万円。また、放課後児童クラブは木造平屋102平方bで、16年の単年度で整備を完了する。事業費は3560万円を計上した。
17年度以降では、既設の普通教室棟北側の屋内運動場を解体、跡地に普通教室棟を移転する。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ3000平方b程度を想定、屋上にはプールを併設する計画。移転後は既設の普通教室棟を解体し、特別教室などを配置する既設の西校舎と渡り廊下で連結する予定。既設のプール跡地には校舎棟の新築を計画している。
現在、事業全体の実施設計を大建設計名古屋事務所(名古屋市東区)で進めており、17年1月下旬に詳細がまとまる見込み。このうち、16年度に着手する屋内運動場などについては、今夏をめどに完了。発注に向け細部の調整を図る。
同校の所在地は西七根町字北浜辺147ノ1。
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建通新聞社