国道8号坂東交差点立体化が19日、開通した。射水市の高岡地区陸運事業協同組合会館で開かれた開通式には約120人が出席。渋滞の緩和や物流の効率化による企業活動の活性化に期待を寄せた。主催は事業主体の北陸地方整備局に加え、富山県と射水市。
開通式では、藤山秀章北陸地方整備局長が「国際拠点港湾である伏木富山港などの物流・交流拠点がさらに機能し、沿線地域の生産性向上が図られる」、石井隆一知事が「北陸新幹線の開業による賑わいを活かすため、道路をはじめとする社会資本整備にしっかり努力したい」とあいさつした。来賓の橘慶一郎衆院議員、野上浩太郎、堂故茂の両参院議員、横山栄県議会議長が順に祝辞を述べ、「国道8号など基幹道路の整備に協力して取り組む」と口をそろえた。松井健一北陸地方整備局富山河川国道事務所長の事業報告に続き、夏野元志射水市長が「完成を地域経済の発展につなげていく」と謝辞を述べた。その後、射水市坂東地先の開通区間に移動し、関係者がテープカットやくす玉割りで開通を祝った。開通式の後、午後3時から供用が始まった。
事業区間は射水市沖塚原から同市川口の延長1・1キロ(本線部幅員21メートル、4車線)で、庄川に架かる高新大橋から続く部分。事業は06年度から着手していた。