福井県は16年度当初予算で、「敦賀港鞠山南地区2期工事」として8億4800万円を計上した。初年度となる15年度に引き続き、仮締切護岸、外周護岸の整備を推進する方針だ。
敦賀港の機能を拡充するため、鞠山南地区多目的国際ターミナルにおけるふ頭用地を造成するもの。計画によると国直轄で岸壁を310メートル(取付含む)延伸し、背後を県が埋め立て、7・3ヘクタールのふ頭用地を造成する。
県は既設護岸側を1工区、延伸する岸壁側を2工区とし、15年度から両工区の間に位置する仮締切護岸に加え、外周護岸整備に着手。北陸新幹線新北陸トンネルの建設発生土を有効活用し、このほど海中への土砂投入を開始した。
岸壁の延伸に関しては今のところ未採択だが、引き続き国に対し早期の事業採択を強く要望していく考えだ。