金沢市議会の5常任委員会連合審査会は18日開かれ、7会派の11氏が登壇して総括質疑を行った。
黒沢和規(自民)、長坂星児(金沢保守)の両氏は、新年度予算に立地検討調査費が計上されたコンベンションホール整備を質し、相川一郎都市整備局長は「新年度には既存施設との連携や役割分担を整理し、施設機能の基本的な考え方、具体的な立地候補地についての実現可能性を含めた検討を進めていきたい」と答え、久保雅寛企画調整課長は「新たに有識者等で構成する懇話会を創設し、意見を聞きながら検討していく」と述べた。
文化ホールの改修について、石蔵茂幸文化政策課長は「文化ホールは芦原義信氏と谷口吉郎氏の共同設計によるもので公共建築百選に選ばれ、市民にも永く親しまれており、建物の耐震補強を施す。また、開館から30年が経過して設備の老朽化も著しく、国際会議機能を充実させるためのリニューアルを行う」と、黒沢氏に答えた。
坂本泰広氏(自民)がスポーツ関係施設の整備方針を訊ね、毛利達彦市民スポーツ課長は「城北市民運動公園では屋内プールを建設中で、今後は屋内広場の建設、サッカー、野球場の改修を順次進めていく」としたほか、「内川スポーツ広場は整備に向けた調査、検討中だが、ソフトボールやサッカー場など多目的運動広場として整備する。戸室スポーツ広場は平成29年度以降、拡張整備の実施設計に着手し、少年野球場などを整備する予定。安原ボールパークは来年度に整備基本計画を策定し、施設機能を拡充したい」と説明した。
金沢美術工芸大学の金沢大学工学部跡地への移転整備に関して、山野之義市長は「明年度、市として基本構想を策定する中で、具体的な施設の構成や機能配置、必要な面積を検討し、構想をまとめる」としたほか、現美大用地には「今のところ大学の機能を残すことは考えていない」と明言した。長坂氏への答弁。