日本工業経済新聞社(茨城)
2016/03/17
【茨城】坂東市が2016年度当初予算案を公表
坂東市(吉原英一市長)が2016年度当初予算案を公表した。坂東インター工業団地(半谷・冨田工業団地)関連で、道路新設改良費5億9525万9000円をはじめ水道管布設や周辺道路整備費など総額9億5400万円を計上。長須小学校の校舎大規模改造には3億3500万円を充当した。観光交流センター「(仮称)秀緑」の整備には4億8000万円を投じ、事務所などを建設する。最終年度を迎える新庁舎建設工事には12億9920万円、先月施工者を選定した総合体育館大規模改修には5億7628万4000円を配分した。(3面に主な事業)
一般会計の総額は265億円で、前年度当初比5・4%(15億円)の減額。そのうち普通建設事業費は79億2804万5000円で、同14・7%減。
半谷・冨田地区の坂東インター工業団地関連では、道路新設改良に5億9525万9000円を充当し、団地内区画道路と外周道路を整備する。そのほか、水道管等布設に2億9085万円、団地東側を南北に走る三番縄赤木下線整備に6800万円を計上した。
学校関係では、老朽化の目立つ長須小学校校舎の大規模改造工事に3億3500万円を盛った。対象は普通教室棟(1981年建設、RC造3階建て、延べ2140u)と特別教室棟(91年建設、RC造3階建て、延べ1200u)。実施設計は樺キ塚建築設計事務所(古河市)が担当。
耐震化に向けた実施設計では、飯島小学校体育館に650万円、内野山小学校体育館に610万円を配分した。
岩井の中心市街地に整備する観光拠点「(仮称)秀緑」には、工事費4億8000万円を計上。現在は坂東工業梶i古河市)が本蔵の改修工事などを実施中。4月にはガラス工房のプレオープンを予定している。新年度は東側トイレや事務所などを整備する。
また、新規でまちなか交流センターの整備事業を計画。整備工事費8000万円を計上し、「(仮称)秀緑」と連携して整備を進める。
新庁舎関連では、清水建設梶i東京都中央区)による建設工事(14〜16年度)の当年度分事業費として12億9920万円。16年度中の竣工を目指す。また、同敷地の外構工事に1億750万円を配分。さらに、開庁に向けた備品購入費2億1053万円を予算化した。
総合体育館の大規模改修事業は、19年の茨城国体に向け、耐震化補強工事に着手する。建物は1981年建設で、RC造(一部S造)2階建て、延べ4272・63u。メーンアリーナ(バスケットボール2面)や卓球場、武道場、トレーニング場を備える。施工者選定の入札は2月17日に執行済みで、且O共建設(つくば市)が落札している。
道路関係では維持管理に2億1618万7000円、1級路線新設改良に5億7100万円、2級路線新設改良に6900万円、その他新設改良に18億30万円を確保した。
都市計画道路三本松中西線では、用地取得費などに3億7239万4000円。15〜19年度にかけて、延長290mを整備していく計画。また、金崎橋(平八新田)の上部工事には1億円を充てる。
一方、水道事業会計は、資本的支出が前年度比58・5%減の4億372万7000円。配水管布設工事(配水管L3740m、配水小管L2810m)などに1億3166万円、岩井浄水場内外構工事に540万円、猿島浄水場内施設改造工事に999万円を設定している。