日本工業経済新聞社(群馬)
2016/03/18
【群馬】東吾妻町が2016年度当初予算を公表
東吾妻町(中澤恒喜町長)は2016年度当初予算を公表した。普通建設事業費は9億9800万円(前年度比9・2%減)で本年度の10億9900万円から1億100万円の減額。猿橋などが架かる吾妻渓谷の自然公園事業が一段落したことが主な要因だ。建設関連の主要事業では庁舎移転のための調査設計、橋梁維持、教育施設の解体や整備などを挙げている。
役場庁舎移転の3000万円は、庁舎移転を予定する町施設「岩櫃ふれあいの郷」(原町)改修のための実施設計に充てる。本年度に、庁舎移転に関する調査を塩崎建築設計事務所(前橋市)が実施した。
土木関連では橋梁維持に1億770万3000円を投入し、点検をはじめ補修や耐震工事を実施する。道路改良の2億96万3000円では複数箇所について測量設計、10カ所前後で工事を行う。道路維持の1億89万6000円は、舗装の打ち替えやU字溝の敷設替えを予定する。
教育関連では旧坂上小学校の解体と撤去、保育所施設整備や原町小学校と東吾妻中学校の校庭整備を新規事業化。
旧坂上小学校解体撤去事業に7500万円を充当して同校敷地を更地にする。跡地の活用については今後検討する。保育所施設整事業に5959万円を配分し、町立原町幼稚園付近に保育園新設を計画。18年度開所を目指して新年度は用地購入や実施設計を委託し、17年度に工事を予定する。
隣接する原町小学校と東吾妻中学校の校庭整備事業では小学校に6441万3000円、中学校に3529万5000円を措置。ともに夏休み中の工事が有力となっており、暗渠排水工事などを行い、小学校では遊具の更新も行う。
NHK大河ドラマ「真田丸」に関連する事業に2586万9000円を盛り込み、岩櫃山の平沢登山口にある無料休憩所や駐車場の改修工事などを実施する。岩櫃山保存整備事業の1838万2000円では岩櫃城跡赤色立体地図測量や学術調査の委託を予定。
そのほか、渓谷自然公園事業に8400万円、防火水槽新設事業に1620万円、地籍調査費に4412万1000円、基盤整備事業(萩生川西地区)に2479万7000円などを計上した。