学校法人金沢医科大学(内灘町大学1丁目1番地、竹越襄理事長)は同大学のグランドデザイン第1次5ヵ年計画における病院増改築事業の最終工事となる「金沢医科大学中央診療棟建設工事」について、大林組に施工決定した。24日に地鎮祭が行われる。
今回の中央診療棟は1974(昭和49)年9月に完成し、中核施設として慣れ親しんできた病院本館の解体跡地に建設される。建設規模はS造一部SRC造地下2階、地上5階建て延べ1万9605・37平方メートル(建築面積4612・78平方メートル)。場所は同町大学1丁目1番地1他13筆で敷地面積が15万2552・96平方メートル。工期は3月から17(平成29)年5月までの約15ヵ月を見込む。設計は中島建築事務所(金沢市清川)が担当。
玄関前と車路上部には風雨対策に加え、患者らの利便性の確保を図るため、大型バスも進入できる大型キャノピー(477・22平方メートル)を設置するとともに、1階玄関から3階までの吹き抜けは開放感あふれるエントランスホールとなる。左側に診療受付カウンターや受診相談エリア、待合スペース、右側には書店、売店、フラワーショップ、オープンカフェなどを配置し、快適な病院空間を演出する。
2階は集学的医療部、集学的がん治療センターなど、3階にはリハビリテーションセンターを拡張・新設して病棟と接続し、利便性を高めるとともに、正面に河北潟や医王山山系を望むことができ、患者が気持ちよくリハビリテーションできる環境を提供する。4階には学部の合同入学式・卒業式、各種学術集会、講演会、地方学会などに幅広く多目的に利用できる600人収容可能な講堂を設けるなど、21世紀の社会が求める医療に応えていく構えだ。