鹿児島建設新聞
2016/03/18
【鹿児島】鶴田ダム再開発 日本最大規模工事佳境迎える
九州地方整備局川内川河川事務所(加治賢祐所長)が整備を進めているさつま町神子の鶴田ダム再開発事業が佳境を迎え16日、増設放流施設のコンクリート最終打設が行われた。施工を担当した鹿島建設梶i東京都)など工事関係者が同整備局の職員らと共に打設完了を祝った。
再開発事業は、2006年7月の県北部豪雨災害を受け、洪水による被害軽減を目的に翌年度から整備が進められている。既存する3本の放流管より約25m低い放流管2本と11m低い1本を新たに設ける工事により、ダムの調節容量は現況の7500万m3から9800万m3まで増量。放流施設は16年度から運用が開始され、6月の出水期には、これまでより約1・3倍の貯水量確保が可能となる。
同日は、放流管からの流速を抑えるために整備中の放流減勢工で最後のコンクリート打設が行われた。120tクレーンに吊るされたバケットには祝賀看板も取り付けられ、関係者らが約18万m3を要したコンクリート打設の完了を万歳三唱で祝福した。
日本最大規模となる再開発事業は、既設減勢工改造(鹿島建設・西松建設JV)も進められており、17年度末の完成を目指している。