一般社団法人プレストレスト・コンクリート建設業協会北陸支部(有馬浩史支部長)と北陸地方整備局は16日、PC工事の諸課題に関する意見交換会を新潟市中央区のホテルラングウッド新潟で開催した。
協会側から有馬支部長や武田祐二副支部長、小林和弘副支部長ら13人、整備局側から小口浩企画部長、辻保人道路部長ら7人が出席。小口企画部長は「補正予算を速やかに発注し、施工の平準化を図る。本予算についても早い執行を心掛け、品確法の運用指針の実現に努める」と述べ、本格化するi−Constructionについては協会側と連携して推進することを呼びかけた。有馬支部長は「プレキャスト化によりコストやリスクが低減し、生産性が向上する。それには、入札制度を含めた環境の整備が必要になる」との考えを示し、生産性向上に向け16年度に検討委員会を立ち上げる準備を進めていることを説明した。
意見交換では、協会側が週休2日制の推進を要請し、整備局側は適切な工期と余裕工期の設定とともに、週休2日制モデルを分析していくと答えた。女性技術者の活用では、現場環境の改善が進んできているとの認識を示した。CIMについては、今後も相互に協力して進めることを確認。プレキャスト製品の使用拡大では、現場での優位性などを総合的に判断し採用するとした。企業の工事成績評価では2年から4年に拡大していくと回答。配置予定技術者の工事成績評価に関しては、対象期間を4年から6年に改定する結果を注視してほしいと説明。PC施工技術研究会には今後も協力していくと答えた。