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北陸工業新聞社
2016/03/16

【新潟】基本合意、早期開通へ加速/朝日温海道路(八幡地区)推進協/県内全区間で事業着手

 国道7号朝日温海道路(八幡地区)推進協議会が14日夜、村上市府屋地内のさんぽく会館で開かれた。道路設計に係る基本合意により、事業化から3年、協議会を立ち上げてから1年半という異例のスピードで県内区間34・1キロすべての合意形成が完了した。
 この日は、各地区の委員や関係職員約30人が出席。対象区間は、村上市北中から碁石間の約6キロで、集落を横断するほか貴重な農地があることなどから、慎重に協議を重ねてきた。その結果、現行の盛土高より高くなる個所は概ね橋りょうとする計画となり、同区間の構造物比率は50%前後となる見通しだ。今後、5月にも本線の用地幅杭設置に着手し、測量へと運ぶ予定となっている。
 八幡地区の会長は、要望通りに進んだことに感謝しながら「高速道路は文化の風。より良い道をつくっていきたい」と喜びを語り、高橋邦芳村上市長は「いよいよ目に見える形で動き出した。自らの力で大切な道を生かしていく」と述べ、「事業を加速させるため、国や関係機関に要望を行っていく」と力を込めた。また、市としても高速道路を活用した地域活性化策として、アクセス道路整備や山北地区において、既存施設の機能を集約する新施設の整備構想なども並行して進めていきたい考えだ。
 北陸地方整備局新潟国道事務所の近藤淳所長は「村上市と連携し、事務所を挙げて精一杯取り組む」と意欲を示した。同事業については、朝日地区で工事用道路に近く着手する予定で、山北地区の大川谷・黒川俣では用地幅杭の設置が完了しており、引き続き事業の進ちょくを図る。

hokuriku