トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2016/03/16

【福井】新年度は建築基本設計など/一乗谷朝倉氏遺跡展示ガイダンス棟/−県−/広さ3倍、内容刷新へ

 福井県は16年度当初予算案で、日本最大の戦国城下町「一乗谷ミュージアム」化推進事業に1億1510万9000円を盛り込んだ。
 一乗谷朝倉氏遺跡全体のレベルアップを図るため、全国の中世都市遺跡研究拠点、遺跡観光のゲートウェイとなる「一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)」の基本設計などに充当する。
 計画によると同博物館は、遺構や朝倉氏についてより深く学び楽しめる「展示・ガイダンス棟」、現在の資料館および埋蔵文化財調査センターを有効活用して機能を拡充する「調査・研究、収蔵棟」で構成。
 このうち新設する展示・ガイダンス棟に関しては、20年夏の開館を目指しており、新年度は建築および展示基本設計に着手の予定。
 西川一誠知事は先日の県議会で博物館について、「展示はこれまでの3倍の広さとし、内容や方法を刷新しなければ」と説明し、「朝倉氏の栄枯盛衰、一乗谷の暮らし、朝倉文化の再現のゾーンを設け、シンボル展示の1つとして朝倉館の中心部の再現があると思っている」と方向性を提示。加えて、「景観に調和した外観にするとともに、遺跡のガイド機能やレストラン、ミュージアムショップなどの新設が必要」と指摘した。
 新年度は展示・ガイダンス棟基本設計のほか、▽全国トップレベルの中世都市遺跡研究拠点化に向けた調査・研究▽特別名勝庭園の再生に向けた調査▽復原町並における生活再現|を推進する。
 基本計画策定支援業務は丹青社が担当。

hokuriku