四日市港管理組合は、「富田港地区護岸補強工事費」や「霞ケ浦地区27号岸壁(マイナス12b)改良事業費」などを盛り込んだ総額98億3636万円(前年度当初比8%減)の2016年度当初予算案を発表した。
一般会計には70億3725万円(同5・6%増)を計上。国の直轄事業負担金の増額などで、港湾建設費が約4億7400万円増加した。一方、港湾整備事業特別会計は27億9911万円(同30・5%減)。霞ケ浦地区の北ふ頭土地造成事業や、南ふ頭岸壁荷役機械改修事業が完了したため、建設事業費が約10億1000万円減少した。
18年度の完成を目指す富田港地区護岸補強工事は、高潮などによる海水の侵入を防ぐため、護岸補強と耐震化を進めている。16年度は2億8000万円を投じ、地盤改良工や鋼矢板圧入工、仮設鋼矢板工を実施する予定だ。また、霞ケ浦地区27号岸壁(マイナス12b)改良事業は、老朽化が進んでいる岸壁の上部コンクリート補修などの予防保全事業を行う。予算額は1億7500万円。
このほか▽霞ケ浦地区北ふ頭荷役機械建設(コンテナクレーン1基・14〜16年度の債務負担)=4億9136万▽G上屋耐震補強、改修=7596万▽霞4号幹線整備(国直轄事業負担金)=24億4000万▽海岸保全施設長寿命化計画策定=2100万▽千歳運河沿い緑地整備(16年度は下部施設となる護岸工事)=2億0300万▽陸上電力供給施設整備(18年度までに6施設、16年度は詳細設計)=200万▽単独港湾施設維持補修(臨港橋の路面補修、臨港道路の空洞化調査など)=2億4164万▽単独海岸保全施設維持補修(防潮扉補修工事)=1800万▽環境調査推進(水質・底質調査、地盤沈下測量など)=606万▽単独緑地維持補修=4900万―などを計上した。
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建通新聞社