日本工業経済新聞社(山梨)
2016/03/15
【山梨】西関東連絡道路や新環状/県16年度重点事業
県県土整備部は、2016年度に実施する重点事業を県議会土木森林環境委員会に説明した。国道140号西関東連絡道路(山梨市)の整備、国道140号新山梨環状道路東部区間(甲府市)の整備、鎌田川の改修(甲府市、中央市)、八田団地(南アルプス市)など県営住宅の全面改善などに取り組む。
県土整備部の一般会計予算は648億8181万9000円で、前年度当初予算は骨格編成だったため伸び率は17・5%増。流域下水道事業特別会計は60億8179万6000円で、前年度当初と比較すると3・5%増。
同部の公共事業費(災害復旧費、国直轄負担金を含む)は393億3189万3000円。新規事業などを計上した15年度6月現計予算と比べると1・8%増。
そのうち重点投資枠として40億980万9000円を計上した。重点投資枠は、@東京オリンピック・パラリンピックの開催やリニア中央新幹線の開業を見据えた基盤整備A地方創生の加速化B国土の強靱化―という政策目標を実現するため、優先度が高い事業として設定した。
具体的には、国道140号西関東連絡道路(山梨市)、国道300号中之倉バイパス(身延町)などの道路整備、甲府駅南口周辺地域の再整備で駅前広場東側工区の整備に取り組む。
リニア新駅アクセス道路の整備では、国道140号新山梨環状道路東部区間(甲府市)や甲府中央右左口線の整備などを実施する。
国土の強靱化では、洪水浸水対策として鎌田川の改修(甲府市、中央市)などを、土砂災害対策として谷沢(上野原市)や下部川(身延町)などで法枠工や砂防堰堤工などを行う。
緊急輸送道路などの防災対策では、国道358号の落石対策工(甲府市古関町)や韮崎昇仙峡線の権現橋耐震補強工(韮崎市)などに取り組む。
交通安全対策では、河口湖精進線の歩道整備(富士河口湖町)、甲府韮崎線の十郎橋西交差点の改良工(甲府市)などを実施する。
インフラ老朽化対策では、JR中央線に架かる北杜富士見線の尾根跨線橋(北杜市)の補修、下水道の整備更新、八田団地(南アルプス市)ほか県営住宅の全面改善などを行う。
債務負担行為については、損失補償1件、工事など82件を設定した。