建設新聞社
2016/03/15
【東北】作品賞は二本松とうわこども園など5点/第36回東北建築賞/建築学会東北
日本建築学会東北支部(源栄正人支部長)の第36回東北建築賞が決定した。作品賞に▽二本松市立とうわこども園▽庄内町ギャラリー温泉 町湯▽塩釜市杉村惇美術館▽富谷ファミリーメンタルクリニック▽i―HOUSE―の5点が選ばれた。
今回応募があったのは、小規模建築部門5点、一般建築部門23点の計28作品。昨年10月に作品発表会を開催し、第1次審査を行った後、現地審査や第2次審査を経て小規模建築部門から2点、一般建築部門から3点を作品賞に決定した。特別賞の受賞は無かった。また、研究奨励賞部門は、仙台高等専門学校建築デザイン学科・小地沢将之准教授の「建築系インターンシップの満足度評価」が選出された。
表彰式は6月18日、仙台市の東北大学青葉山キャンパス工学部人間・環境系教育研究棟で開かれる「みちのくの風2016宮城」で行う。
一般建築部門での講評によると、とうわこども園は「職員室とエントランスの見通しを確保しつつ、乳幼児の空間と活発に活動する園児の空間を明確に分けるなど、年齢以上に身体能力の差に配慮が感じられた」点などが高い評価を得た。
また、庄内町ギャラリー温泉町湯は、「完成度が高く、町家をキーワードとして、全てを関連付けし完結したデザインとしている」、杉村惇美術館は「1950年に建てられた公民館をリノベーションして価値を高めることに成功している」と評価した。
入賞作品の概要は次の通り(作品名、所在地、@設計監理A施主B施工の順。敬称略)。
◎作品賞(小規模建築部門)
▽富谷ファミリークリニック(宮城県富谷町)=@SOY source建築設計事務所A個人B巧友技建工業▽i―HOUSE(青森県むつ市)=@松浦一級建築設計事務所・松浦良博A個人B松浦建設
◎作品賞(一般建築部門)
▽二本松市立とうわこども園(福島県二本松市)=@辺見美津男設計室A二本松市長B建築=ヤマニ建設、電気=三友電設、機械=野地工業所▽庄内町ギャラリー温泉 町湯(山形県庄内町)=@建築=設計・計画高谷時彦事務所、構造=レン構造設計事務所、設備=日本エアコンセンター、グラフィック=高城豪A庄内町B統括・建築=菅睦建設、空調・衛生=板垣建設管工、電気=ユアテック▽塩釜市杉村惇美術館(宮城県塩釜市)=@設計監理=鈴木弘人設計事務所・東北芸術工科大学A塩釜市B鈴木工務店
提供:建設新聞社