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建設経済新聞社
2016/03/15

【京都】堂本印象美術館リノベ改修 入口付近にセルフカフェ 別途発注で外構整備予定

 京都府は、京都市北区の堂本印象美術館について、28年度にリノベーション工事を行う。現在は外構改修設計を進めており、近く内外装改修設計を委託する。
 28年度当初予算案に堂本印象美術館50周年リノベーション事業費として2億円を計上した。28年の美術館創立50周年を記念し、堂本印象の特徴を生かした個性的で親しみやすく、若い人や外国人旅行者の受入もできる美術館に改修する考え。工事のポイントは@入りやすいエントランスの整備A庭園の活用と庭園の一部に駐車スペースを確保Bバス停用地を広げ閉塞感のある美術館前の印象を改善C収蔵庫の整備Dバリアフリー化等。リノベーションの一環として別途発注で外構整備工事を予定している。
 改修内容を具体的にみると、[1階]▽玄関出入口扉改修(手動式両開き→引き戸式自動扉)▽風除室改修(エントランススペースにセルフカフェ設置)▽事務室をパントリーに改修▽受付コーナー改修(エントランス→ロビーへ移動)▽ショップコーナーの移設(エントランスからロビーに移設及び商品陳列棚の設置)▽ロビー南側テラス、開口部を出入口として改修、[2階]▽展示室1東側建具ガラス仕様変更(low−E)の上、仮設パネル設置▽和室・書庫を収蔵庫に改修(前室とも)、[3階]▽既設階段室に車いす用等の昇降リフトを設置(2階大展示室〜展示室2間)▽展示室南北方向に収納スペース確保及び展示用棚設置、[外部]▽外壁改修▽屋上防水改修を計画。このほか設備工事として、[1階]▽玄関の自動扉新設に伴うコンセント設備工事、建築改修工事に伴う電気設備工事▽ロッカー室の自動販売機設置に伴うコンセント設備及び給排水設備工事▽事務室のパントリーへの改修に伴う防災盤移設、その他電気設備及び給排水設備工事▽受付のコンセント設備、電話設備(配管配線のみ)▽収蔵庫の空調設備工事(前室の空調機新設、収蔵庫の温湿度管理可能な空調機の新設を検討)、[2階]▽展示室1の電灯設備工事▽和室及び書庫の空調設備工事(前室の空調機の新設、収蔵庫の温湿度管理可能な空調機の新設を検討)、[3階]▽階段への車いす用昇降装置新設、それに伴う電気設備工事▽展示室2の電灯設備改修、空調設備改修(現状のカセット形9・0¢×2をいんぺい形9・0¢×2に改修、[屋外]▽屋上防水改修に伴う撤去改修を予定している。
 府は改修計画をまとめるにあたり、26年度に基本計画案作成を国立大学法人京都工芸繊維大学(京都市左京区)に委託し進めた。その後、27年度にリノベーション事業外構改修設計について入札を実施、空間創研(京都市下京区)に委託し進めている。内外装改修設計はこのほど指名通知、3月22日に開札し担当業者を決める。履行期間は8月31日まで。
 堂本印象美術館(京都市北区平野上柳町26−3/昭和41年開館)の規模はRC造地下1階地上3階建、延約1034u。