岡崎市は、現在の県営岡崎総合運動場を「龍北総合運動場」(仮称)として再整備する方針で、2016年度に基本計画を策定する。当初予算案に計画策定費を盛り込むとともに、早ければ4月にも外注する予定で準備を進める。
同運動場については昨年、同市に移管することで愛知県と基本合意した。陸上競技場は全天候型トラックに改修するほか、フィールド内には陸上競技の跳躍種目と投てき種目のほか、サッカー、ラグビー、グラウンドゴルフなどの競技が可能な天然芝を整備する。全日本陸上競技連盟公認第3種陸上競技場を目指すなど、全施設を見直しリニューアルする計画だ。
移管は18年春がめどになる見込み。同市では今後、17年度の基本・実施設計を経て、18〜19年度で再整備を進める計画。20年度の全面供用開始を目指す。
同施設は、1968年に愛知県が開設した総合運動場で、全体面積は20f。陸上競技場のほか、野球場3面(軟式)、サッカー場1面、テニスコート8面、アーチェリー場1カ所、プール3タイプを備える。
これらについて、施設を残す場合と撤去する場合の最低限の補修費や撤去費は県が負担する。移管後、市が改修やリニューアルする場合は、費用の一部を県が補助することで調整している。また、プール施設と管理棟は全面廃止する方向で競技を進めており、撤去工事は移管前になる公算が高い。プール以外の施設は再利用に向け検討していく見通しだ。
陸上競技場は現在、土のトラックなどで雨天時には使用できない。同市への移管から全面的な改修・再整備により、中学校や高校レベルの県大会が開催できる施設整備を目指す。
提供:
建通新聞社