加賀市は12日、作見町地内で建設を進めてきた統合新病院「加賀市医療センター」の竣工式を同病院のエントランスホールで執り行った。宮元陸市長をはじめ、国会議員や県議会議員、市議会議員、工事関係者ら約230人が出席し、地域における新たな医療拠点の完成を祝った。
竣工式の冒頭、宮元市長が病室の全個室化や最新鋭の設備機能など特徴を説明した上で「市民の皆さんに安心・安全の医療を安定的に提供する。これまで以上に信頼され、長く愛される病院となるよう、スタッフ一人ひとりが全力を尽くす」と式辞。
引き続き、来賓の高本和彦県健康福祉部長(谷本正憲知事の代理)、佐々木紀衆議院議員、岡田直樹参議院議員、高辻伸行市議会議長が「地域住民の健康と生活を守っていくことを祈念する」などと祝辞を述べた。
この後、請負契約者である大林・山下グループの引田守大林組常務執行役員北陸支店長と藤田衛山下設計取締役常務執行役員東京本社長に対し、宮元市長から感謝状が贈呈され、関係者によるテープカットも行われた。
JR加賀温泉駅前に整備された新病院は、加賀市民病院(大聖寺八間道地内)と山中温泉医療センター(山中温泉上野町地内)を統合。急性期医療と救急受け入れ機能を強化した地域医療の中核施設となる。建設規模はRC一部PSPC造(免震構造)6階(塔屋1階)建て延べ約2万6700平方メートル。病床数は一般病棟255床(うちHCU10床)、回復期リハビリテーション病棟45床の計300床。診療科は25科。総事業費は約107億5200万円。4月1日に開院する。