日本工業経済新聞社(茨城)
2016/03/11
【茨城】城里町が新年度当初予算案を公表
城里町(上遠野修町長)は、2016年度当初予算案を公表した。主な事業としては、桂中学校屋内運動場の改築に6億1230万円、七会診療所の施設整備事業に2億6018万7000円を計上。特別会計では、汚水管渠工事などの流域下水道整備事業に1億8440万円、同じく特定環境保全公共下水道整備事業に1億3500万円、水道施設再編事業に3億7200万円を盛り込んだ。(4面に主な事業)
一般会計の総額は97億500万円で前年度当初比0・8%増。このうち普通建設事業費は同33・8%増の13億6666万円。
桂中屋内運動場の改築は、1965年建設と老朽化した既存施設を建て替え、地域開放にも考慮した施設として整備するもの。延べ床面積は1600u程度。順調ならば6月ごろから工事に着手し、来年2月の完成を目指す。実施設計は県建設技術公社(水戸市)。事業費の主な内訳は、工事費5億9079万3000円、工事監理委託費1564万2000円。
学校関連ではこのほか、常北中学校をはじめとする小中学校の屋内運動場で吊り天井撤去などを行うため、工事費2668万6000円を盛り込んだ。
また、新規事業として旧七会中学校整備工事実施設計業務に540万円を配分。旧七会中跡地をサッカーJ2水戸ホーリーホックのクラブハウスおよび練習グラウンドとして利用するため、設計作業に着手する。建物は普通・特別教室棟がRC造2階建て延べ床面積2758u、屋内運動場がRC造2階建て延べ床面積1639u。校庭は約1万4000u。
七会診療所は、地域医療の充実を図るため、歯科診療所も一体化して七会保健福祉センターの駐車場部分に移転する。規模はS造平屋建て延べ床面積600u程度。基本・実施設計は褐ヒ頃建築設計事務所(水戸市)。工期は8月〜来年3月を予定。事業費の内訳は、工事費2億3862万6000円、工事監理委託費854万3000円。
道路関係を見ると、町道0211・2038号線(上・下青山地内)の道路改良工事に7200万円を充当。常北中〜消防詰所の延長800mを道路幅員5・5m(センターラインあり)に改良する。また、自転車通学する学生と一般交通を分離するため、水路を含む幅員3mの歩道を設置する。
合併支援道路の町道1号線道路改良工事(徳蔵倉見線、徳蔵地内)には1億630万円を盛り込み、引き続き県に委託して整備を進める。
新規事業としては、町道1472号線の排水整備事業(増井地内)に2650万円、町道0111号線の道路改良事業(安渡、下古内地内)に2640万円。
このほか、総合野外活動センターふれあいの里で6人用キャビンの新設を行う。工事費は1309万5000円、実施設計費は216万円。
特別会計を見ると、公共下水道事業の流域下水道整備事業では、補助分で延長1340m、単独分で延長450mの汚水管渠工事を計画。特定環境保全公共下水道整備事業では、補助分で延長1120m、単独分で延長1057mの汚水管渠工事を推進する。また、新規事業として3カ所での滞留管渠布設替工事(2280万円)も計画している。
水道施設再編事業では、施設再編のため送・配水施設工事や実施設計を進める。事業費は、設計費1800万円、工事費3億5400万円。