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建通新聞社四国
2016/03/11
【香川】香川県水道局 16年度当初予算案に１０２・１億円 更新・耐震化を重点に
香川県水道局は、水道用水供給、工業用水道、五色台水道事業で水道施設の更新・耐震化を計画的、効率的に実施し安全で良質な水の安定供給や災害に強い水道を構築する。２０１６年度当初予算案に水道用水供給86億５６００万９０００円、工業用水道で15億１３４８万３０００円、五色台水道で４０６６万５０００円を盛り込んだ。
水道用水供給の第２次拡張事業で東部浄水系新牟礼線送水管敷設（造田調整池～牟礼調整池間11㌔、推進工含む）に新規に取り組む。16年度当初予算案に７億８７８０万円を盛り込み、本年度にダクタイル鋳鉄管で口径４００㍉、延長２・４㌔の送水管敷設工事に着手する。また、東部浄水系新志度本線送水管（高松市西植田町地内）に新規に取り組む予定。全体延長３㌔（推進工含む）。本年度にダクタイル鋳鉄管径７００㍉、延長４５０㍍の送水管の敷設工事に着手する。
水道用水供給施設は震災時の応急復旧対策や防災対策上から、工業用水道は危機管理対応としての水道施設の耐震化が工場・企業立地促進につながり、地域経済の活性化や雇用の拡大にも優位とされる。このため、県は水道施設の更新・耐震化を重点施策に挙げ、耐震化の促進を急いでいる。
県の水道施設のうち、15年度末の耐震化率は水管橋１００％、調整池や沈澱池などの土木施設の耐震化は82施設のうち45施設が完了し耐震化率54・９％。制御・監視設備やポンプ等電気・機械設備は、２２９５施設のうち１８８２施設で耐震化を終え、耐震化率は82％。管路は３０４㌔のうち、更新による敷設替えが63㌔、20・７％と、管路の耐震化が遅れている。
県は16年度当初予算案に水道用水供給で更新・耐震化対策（修繕等含む）に26億５５８６万７０００円を盛り込み、綾川浄水系高松本線送水管や東部浄水場岡系送水施設の更新工事のほか、西部浄水場、東部浄水場水道施設の各土木施設の耐震化修繕や中部浄水場１系ろ過池ろ床修繕工事などに取り組む。
土木施設では西部浄水場の櫛梨調整池（善通寺市）で、巨大地震を想定したレベル２対応の耐震補強を進める。具体的には主にコンクリート壁厚の増大などを想定しており、これにより耐震化率は８・５ポイントアップし63・４％になる見通し。機械設備の更新では、東部浄水場岡系送水施設の送水ポンプ棟電気機械設備の老朽化更新工事など、71設備の更新工事に着手。これにより耐震化率は３・１ポイントアップし85・１％となる見込み。
耐震化の遅れが目立つ管路は16年度に全体で約５㌔敷設替えし、耐震適合率（耐震管＋地盤の良い箇所に敷設）は１・７ポイント増え、22・４％となる。
一方、工業用水道の耐震化率は15年度末で土木16・７％、電気・機械設備89・１％、管路17・８％。水管橋25％。16年度当初予算案に府中湖崩落防止修繕工事３１００万円や、更新・耐震化対策で４億３５４５万３０００円を盛り込んだ。16年度に中部浄水系番の州本線配水管敷設や中部浄水場新宇多津橋水管橋耐震化工事などを進める。
番の州本線配水管敷設は番の州工業地帯に配水管を全体延長３・７㌔敷設するもので、16年度は事業費３億５３６０万円を投じ、延長１７０㍍のダクタイル鋳鉄管、径８００㍉を敷設整備し同年度中の完成を目指す。これにより管路の耐震適合率は０・４ポイント増え、18・２％となる見込み。新宇多津橋水管橋耐震化工事には４６００万円を計上している。
更新・耐震化工事により管路を除き耐震化率は18年度末に１００％。管路は広域化を除き、耐震化率が１００％となるのは「平成40年代前半」になる見込みだという。
16年度に取り組む予定の主な工事箇所と概要は次の通り。
■水道用水供給
【第２次拡張】
▽東部浄水系新牟礼線送水管敷設工事（ダクタイル鋳鉄管径４００㍉、延長２・４４１㌔）
▽東部浄水系新志度本線送水管敷設工事（ダクタイル鋳鉄管径７００㍉、延長４５０㍍）
【更新・耐震化対策】
▽東部浄水場岡系送水施設更新工事▽綾川浄水場ろ過池電気設備更新工事▽綾川浄水系高松本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径８００㍉、延長１５０㍍）▽中部浄水系多度津送水管敷設更新工事（ダクタイル鋳鉄管径４００㍉、延長７５０㍍）▽中部浄水系善通寺支線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径２５０㍉、延長８８０㍍）▽東部浄水系浅野本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径２５０㍉、延長１㌔）▽綾川浄水系導水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径８００㍉、延長２９０㍍）▽西部浄水系大野原線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径４００㍉、延長４５０㍍）▽西部浄水場１系沈澱池機械設備工事▽綾川浄水系五色台送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径１５０㍉、延長６５０㍍）▽中部浄水場２系送水Ｃ／Ｃおよび現場盤更新工事▽東部浄水場沈澱池電気設備更新工事▽中部浄水系丸亀本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径４５０㍉、延長３２０㍍）▽西部浄水場三野・観音寺系送水バイパス管敷設工事▽西部浄水場２系ろ過池電動弁更新工事▽西部浄水系三野本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径３００～３５０㍉、延長３６０㍍）▽東部浄水系場外動力盤更新工事▽浄水場取引流量計更新工事▽綾川浄水場排水・排泥池設備更新工事▽綾川浄水系第１浄水池電気設備更新工事
【一般建設改良】
▽東部浄水場沈澱池傾斜版更新工事
【修繕工事】
▽西部浄水場水道施設（土木施設）耐震化修繕▽東部浄水場水道施設（土木施設）耐震化修繕▽西部浄水場着水井回り配管工事▽中部浄水系水道施設（土木施設）耐震化修繕▽中部浄水場１系ろ過池ろ床修繕工事（その１）
■工業用水道
▽中部浄水系番の州本線配水管敷設工事（ダクタイル鋳鉄管径８００㍉、延長１７０㍍）
▽中部浄水系新宇多津水管橋耐震化工事
▽府中湖崩壊防止修繕工事
■五色台水道
▽五色台配水池等耐震工事設計等
▽五色台配水池応急給水拠点化電気計装設備更新工事設計業務
▽五色台配水池等耐震工事
提供：建通新聞社
水道用水供給の第２次拡張事業で東部浄水系新牟礼線送水管敷設（造田調整池～牟礼調整池間11㌔、推進工含む）に新規に取り組む。16年度当初予算案に７億８７８０万円を盛り込み、本年度にダクタイル鋳鉄管で口径４００㍉、延長２・４㌔の送水管敷設工事に着手する。また、東部浄水系新志度本線送水管（高松市西植田町地内）に新規に取り組む予定。全体延長３㌔（推進工含む）。本年度にダクタイル鋳鉄管径７００㍉、延長４５０㍍の送水管の敷設工事に着手する。
水道用水供給施設は震災時の応急復旧対策や防災対策上から、工業用水道は危機管理対応としての水道施設の耐震化が工場・企業立地促進につながり、地域経済の活性化や雇用の拡大にも優位とされる。このため、県は水道施設の更新・耐震化を重点施策に挙げ、耐震化の促進を急いでいる。
県の水道施設のうち、15年度末の耐震化率は水管橋１００％、調整池や沈澱池などの土木施設の耐震化は82施設のうち45施設が完了し耐震化率54・９％。制御・監視設備やポンプ等電気・機械設備は、２２９５施設のうち１８８２施設で耐震化を終え、耐震化率は82％。管路は３０４㌔のうち、更新による敷設替えが63㌔、20・７％と、管路の耐震化が遅れている。
県は16年度当初予算案に水道用水供給で更新・耐震化対策（修繕等含む）に26億５５８６万７０００円を盛り込み、綾川浄水系高松本線送水管や東部浄水場岡系送水施設の更新工事のほか、西部浄水場、東部浄水場水道施設の各土木施設の耐震化修繕や中部浄水場１系ろ過池ろ床修繕工事などに取り組む。
土木施設では西部浄水場の櫛梨調整池（善通寺市）で、巨大地震を想定したレベル２対応の耐震補強を進める。具体的には主にコンクリート壁厚の増大などを想定しており、これにより耐震化率は８・５ポイントアップし63・４％になる見通し。機械設備の更新では、東部浄水場岡系送水施設の送水ポンプ棟電気機械設備の老朽化更新工事など、71設備の更新工事に着手。これにより耐震化率は３・１ポイントアップし85・１％となる見込み。
耐震化の遅れが目立つ管路は16年度に全体で約５㌔敷設替えし、耐震適合率（耐震管＋地盤の良い箇所に敷設）は１・７ポイント増え、22・４％となる。
一方、工業用水道の耐震化率は15年度末で土木16・７％、電気・機械設備89・１％、管路17・８％。水管橋25％。16年度当初予算案に府中湖崩落防止修繕工事３１００万円や、更新・耐震化対策で４億３５４５万３０００円を盛り込んだ。16年度に中部浄水系番の州本線配水管敷設や中部浄水場新宇多津橋水管橋耐震化工事などを進める。
番の州本線配水管敷設は番の州工業地帯に配水管を全体延長３・７㌔敷設するもので、16年度は事業費３億５３６０万円を投じ、延長１７０㍍のダクタイル鋳鉄管、径８００㍉を敷設整備し同年度中の完成を目指す。これにより管路の耐震適合率は０・４ポイント増え、18・２％となる見込み。新宇多津橋水管橋耐震化工事には４６００万円を計上している。
更新・耐震化工事により管路を除き耐震化率は18年度末に１００％。管路は広域化を除き、耐震化率が１００％となるのは「平成40年代前半」になる見込みだという。
16年度に取り組む予定の主な工事箇所と概要は次の通り。
■水道用水供給
【第２次拡張】
▽東部浄水系新牟礼線送水管敷設工事（ダクタイル鋳鉄管径４００㍉、延長２・４４１㌔）
▽東部浄水系新志度本線送水管敷設工事（ダクタイル鋳鉄管径７００㍉、延長４５０㍍）
【更新・耐震化対策】
▽東部浄水場岡系送水施設更新工事▽綾川浄水場ろ過池電気設備更新工事▽綾川浄水系高松本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径８００㍉、延長１５０㍍）▽中部浄水系多度津送水管敷設更新工事（ダクタイル鋳鉄管径４００㍉、延長７５０㍍）▽中部浄水系善通寺支線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径２５０㍉、延長８８０㍍）▽東部浄水系浅野本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径２５０㍉、延長１㌔）▽綾川浄水系導水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径８００㍉、延長２９０㍍）▽西部浄水系大野原線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径４００㍉、延長４５０㍍）▽西部浄水場１系沈澱池機械設備工事▽綾川浄水系五色台送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径１５０㍉、延長６５０㍍）▽中部浄水場２系送水Ｃ／Ｃおよび現場盤更新工事▽東部浄水場沈澱池電気設備更新工事▽中部浄水系丸亀本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径４５０㍉、延長３２０㍍）▽西部浄水場三野・観音寺系送水バイパス管敷設工事▽西部浄水場２系ろ過池電動弁更新工事▽西部浄水系三野本線送水管更新工事（ダクタイル鋳鉄管径３００～３５０㍉、延長３６０㍍）▽東部浄水系場外動力盤更新工事▽浄水場取引流量計更新工事▽綾川浄水場排水・排泥池設備更新工事▽綾川浄水系第１浄水池電気設備更新工事
【一般建設改良】
▽東部浄水場沈澱池傾斜版更新工事
【修繕工事】
▽西部浄水場水道施設（土木施設）耐震化修繕▽東部浄水場水道施設（土木施設）耐震化修繕▽西部浄水場着水井回り配管工事▽中部浄水系水道施設（土木施設）耐震化修繕▽中部浄水場１系ろ過池ろ床修繕工事（その１）
■工業用水道
▽中部浄水系番の州本線配水管敷設工事（ダクタイル鋳鉄管径８００㍉、延長１７０㍍）
▽中部浄水系新宇多津水管橋耐震化工事
▽府中湖崩壊防止修繕工事
■五色台水道
▽五色台配水池等耐震工事設計等
▽五色台配水池応急給水拠点化電気計装設備更新工事設計業務
▽五色台配水池等耐震工事
提供：建通新聞社
