新潟県土木部道路建設課は、県道佐渡一周線緊急地方道路整備事業に伴う「(仮称)竹ヶ鼻トンネル工事」について、16年度当初予算案で継続費の年割額を変更した。下半期の入札公告が見込まれる。
当初、14年度から5カ年で整備する予定だったが、国からの予算配分が困難なことに加え、他事業との調整を要するため、15年度の発注も先送りとなった。なお、WTO(世界貿易機関)適用外となるもよう。
計画によると、竹ヶ鼻バイパス2・8キロ(佐渡市多田から莚場地内)のうち、トンネル(NATM工法、片押し施工)延長503メートル、幅員が6・0(8・5)メートル(車道3・0メートル×2、路肩0・5メートル×2、監査廊0・75メートル×2)となっている。設計速度は時速40キロ、換気方式は自然換気を採用。防災および緊急面、日常生活の重要路線でありながら、幅員狭小により大型車のすれ違いが困難な状況となっており、これらの解消を図るのが狙い。設計はサンコーコンサルタントが担当。
継続費の総額(38億円)に変更はないが、年割額は16年度が6億円、17および18、19年度が各10億円、20年度が2億円に変更となっている。