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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/03/10

【群馬】沼田市が16度にグリーンベル21商業施設棟の実施設計を委託

沼田市は新年度にグリーンベル21商業施設棟の実施設計を予定している。予算案が議決されれば新年度早々にも業務を委託したい考えだ。事業費1億2430万7000円のほぼ全額を設計に充て、施設に入る市の各部署の詳細な配置、入居者の意見を取り入れたテナントの設計などを進めていく。先月末には商業施設棟を改修する場合の概算工事費を40億9000万円と発表し、計画では2017年度から工事に入る見通しとなっている。
実施設計では市庁舎部分について部署ごとの机や照明の配置などを決め、テナント部分については入居者の意見を反映させ設計を進めていく。基本設計はプランツアソシエイツ(東京都中野区)が担当し、今月中に完成予定。
グリーンベル21整備事業では以前から、設計・施工を一括で行うデザインビルド方式の採用が検討されている。
市は新年度早々にも実施設計を委託したい意向だが、同方式を採用する可能性ついて担当者は「新年度予算案には実施設計費を計上しているが、発注する余地はある」と話しており、同方式となった場合は補正予算で工事費を追加するなどして対応するようだ。
先月29日には市議会グリーンベル特別委員会で基本設計の中間報告があった。商業施設棟の各階の配置計画が示され、3〜5階を市庁舎、それ以外の7階までに市民活動施設や商業テナント、テナントオフィスをそれぞれ配置する。
市庁舎には健康課と上下水道課、体育課以外の分散している庁舎や事務所を集約。利便性を考え、駐車場棟とつながる3階には窓口機能を持つ部署を置く。4階に市長室や都市建設部、5階には議事堂や教育委員会が入るほかテナントオフィスも入居する。
工事費に関する説明もあり、市庁舎や市民活動施設、商業テナントが入る複合施設にした場合の概算工事費を40億9000万円とした。1階と3階を除く部分の床面積を減らす「減築改修」を行うほか各階西側への窓の整備、照明や給排水といった設備の大規模入れ替え、エレベーター4機全ての更新などを行う予定だ。
減築は2階の床を撤去して吹き抜けにするのをはじめ、上階に開閉式のトップライトを設置して自然光や風を4階まで採り入れられるようにする。
横山公一市長の発案で、建物の完成イメージ図や模型を来月から市役所玄関付近に展示する。市長は「展示を通じて、広く市民の皆さんに事業を知ってもらいたい」と話している。