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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/03/09

【山梨】富士吉田市 空き地を優良宅地に整備へ

 富士吉田市の市営西丸尾団地西側の空き地について、富士吉田市の堀内茂市長は3月定例市議会で「若い世代をターゲットとし、安心して働ける産業振興と雇用の場を創出し、結婚、出産、子育て、移住、定住など学校も近く、市道アクセス、月江寺駅にも徒歩圏内のため、(西丸尾団地跡地の空き地)優良宅地として整備していく」と方向性を示した。
 今後の市営住宅の整備では「将来的に全体戸数の削減を図りながら、老朽化した市営住宅を建て替えることにより、安全で快適な住宅を供給する。用途廃止と位置付ける上吉田地区の市営住宅(諏訪内・上宿・西吉田の3団地)は、2019年度を目標に建て替え整備を行う。新年度には、諏訪内地内の土地を購入するとともに、基本設計に着手し、国道138号までのアクセス道路整備を進める。住民説明会も行う」と述べた。
 奥脇和一議員の3月定例会の一般質問に答えた。
 堀内市長は、市営住宅の管理戸数が全国の市と比較すると、財政規模から非常に多く、財政を圧迫する傾向にあった。「将来目標値を2020年度には850戸、30年度には750戸に設定している」と話した。
 それに対して奥脇議員は、市営住宅が建築後60年近く経過しているものが多く建物の老朽化が進み、「耐震性や水回り設備などの問題があり、住人から建て替えや改修の相談を受けてきた」と現状を報告。
 最近では、市営西丸尾団地が建て替えられたが「非常に人気があり、入居者募集の際には、高倍率の抽選となった。市道新倉南線が開通し、便利になったことから、市民の関心が強い」と聞く。
 同団地西側の空き地について奥脇議員は「市長が所信表明の中で、若い世帯向けの定住促進を目的とした優良宅地の開発を進めていくと述べていた。しかし、非常に人気が高いことから、空き地には市営住宅を整備することが必要」と訴えた。