建通新聞社(神奈川)
2016/03/09
【神奈川】川崎市 JR津田山駅橋上駅舎化へ16年度にJRと協定
川崎市は、JR南武線津田山駅アクセス向上のため、橋上駅舎化に向けて、JR東日本とは16年度に施工協定を締結し、その後、工事着手できるよう同社など関係者と協議調整を進めている。混雑の激しい田園都市線では溝口ホームで東京電鉄が17年度にホームドア設置を予定しており、川崎市が費用を一部補助する。3月8日の市議会予算審査特別委員会で明らかにした。
川崎市は、津田山駅の橋上駅舎化で、駅舎北側の事業用地を昨年12月に取得し、現在、整備に先立ち支障となる既存駐輪場と下作延小学校校庭の遊具移設に向けた調整を行っている。
一方、ホームドア設置について川崎市は、14年度から1日当り乗降者数10万人以上の駅を対象にしたドア設置の補助制度を創設した。JR東日本の川崎、武蔵小杉、武蔵溝口、登戸、東急電鉄の武蔵小杉、溝ノ口、京急電鉄の京急川崎、小田急電鉄の登戸、新百合ケ丘の9駅を対象とし、国が3分の1、県と市が各12分の1を補助し、残りを鉄道事業者が負担する。東横線武蔵小杉駅は15年3月に整備済みで、大井町線溝口駅はことし3月末に整備を終える予定。
しかし、JR東日本が策定した18年度までの安全計画5カ年計画では川崎市内でのホームドア設置が予定されていないという。川崎市では、JR武蔵小杉駅の混雑が激しく、大きな課題と見ており、JR東日本に対し、同駅に優先的にホームドアを設置するよう要望している。
提供:建通新聞社