多久市―佐賀市、延長約15`16年度から国道203号多久佐賀道路T期地区として調査設計 県は1日、国と整備を進める佐賀唐津道路多久佐賀間(多久市―佐賀市、延長約15`)について都市計画決定した。2016年度から国は国道203号多久佐賀道路T期地区として調査設計などを推進し、県は国道208号佐賀道路として事業着手する。
国と県が整備を行う佐賀唐津道路は、唐津市を起点に多久市、小城市を経由して佐賀市に至る約40`の地域高規格道路。整備することで唐津市と佐賀市の連携が強化され、生活圏の拡大や経済の活性化、観光ルートの開発、地域間交流などが期待される。今回の都市計画決定区間は、佐賀唐津道路の一部で、多久市東多久町別府を起点に小城市小城町、三日月町、佐賀市大和町を経由して佐賀市嘉瀬町で有明海沿岸道路に接続する延長約15`、道路幅員20・5b(4車線)で計画されている。
多久・佐賀間を▽都市計画道路東多久線(多久市東多久町別府―同、延長約450b)▽同小城三日月線(小城市小城町畑田―三日月町道辺、延長約7510b)▽同大和嘉瀬線(佐賀市大和町久留間―嘉瀬町中原、延長約7450b)―の3路線に分け、管理する各行政区域ごとに都市計画決定した。このほか起点部の都市計画道路多久原一本松線の一部、終点部の都市計画道路下古賀嘉瀬町線(有明海沿岸道路)の一部区間を変更した。
IC(いずれも仮称)は起点側から▽多久東(多久市東多久町別府、東多久バイパスおよび国道203号に接続)▽小城(小城市小城町畑田、都市計画予定の市道に接続)▽三日月(同市三日月町久米、国道203号に接続)▽大和(佐賀市大和町池上、都市計画道路池上線に接続)▽鍋島(同市鍋島町森田、国道34号に接続)▽嘉瀬北(同市嘉瀬町荻野、市道天草江北島線に接続)▽嘉瀬(同市嘉瀬町扇町、国道207号に接続)―の7カ所に設置。佐賀市嘉瀬町中原には有明海沿岸道路と接続する(仮称)佐賀JCTを設ける。構造は盛土区間約10・1`、切土区間約1・3`、橋梁・高架区間が約3・7`となる。
多久市(多久東IC)から小城市三日月町(三日月IC)までの約5・3`については国が国道203号多久佐賀道路T期として整備を担当し、16年度から調査設計などを推進する。国道34号(鍋島IC)から佐賀市嘉瀬町(佐賀JCT)の区間4・2`については県が、国道208号佐賀道路として新規に事業着手する計画で、16年度当初予算案に関連事業費2140万円を計上。工期は約10年間を見込んでいる。残りの小城市三日月町(三日月IC)から国道34号(鍋島IC)までの約6`の区間については、県が国に事業主体となるよう働きかけを行っている。
概算事業費(用地・補償費、事務費含む)は東多久線が21億7932万円、小城三日月線が278億5806万円、大和嘉瀬線が407億0075万円となっている。