京都市の28年度当初予算案で盛り込まれた民間保育所等の整備助成について、事業概要をまとめた。
社会福祉法人鏡陵福祉会(理事長中村かよ氏、京都市山科区御陵荒巻町50−1)は、同地の陵ヶ岡保育園を現地で改築するとともに、指定管理者として運営する山科児童館(公設、昭和47年築)を同保育園敷地に移転新設する。同保育園は老朽改築に伴い定員を180人から225人(45人増)とする。このほか山科区日ノ岡に定員20人の分園を新設する計画も進めている。
当初計画案によると、新園舎等はA棟が同地にS造3階建、延814・50u(1階面積304・00u、2階面積304・00u、3階面積206・50u)、B棟が山科区御陵岡町36−1にS造3階建、延853・98u(1階面積284・66u、2階面積284・66u、3階面積284・66u)で計画している。既存建物(RC造及びS造2階建、延1264・37u)は解体する。
整備工期は28年10月〜30年1月の予定。
陵ヶ岡保育園老朽改築と山科児童館移転新設の総事業費は約5億3300万円を見込む(解体費など含む)。
陵ヶ岡保育園の分園は山科区日ノ岡坂脇町28−7(現・山科児童館)の敷地190・32uにRC造地下1階建、104・94uで計画している。
整備工期は29年10月〜30年3月の予定。
分園の総事業費は約1億1500万円を見込む。
□
社会福祉法人下鳥羽保育園(理事長野村元造氏、京都市伏見区下鳥羽長田町210)は、同地の下鳥羽保育園の老朽改築を計画している。
当初計画案によると、新園舎はS造2階建、延1402・10u(1階面積654・04u、2階面積748・06u)。既存建物(S造2階建、延1288・66u)は解体する。定員は220人から240人(20人増)とする。
整備工期は28年8月〜30年3月の予定。
総事業費は約5億6700万円を見込む(仮設、解体費など含む)。
設計はコア建築事務所(京都市西京区・075−333−3337)。
□
社会福祉法人向上社保育園(理事長兪正根氏、京都市右京区西院北矢掛町22)は、同地の向上社保育園及び向上社児童館の老朽改築を計画している。
当初計画案によると、新園舎はS造3階建、延1110・40u(1階面積352・48u、2階面積378・96u、3階面積378・96u)。既存建物(RC造4階建、延820・07u)は解体する。定員は90人から110人(20人増)とする。
整備工期は28年8月〜29年3月の予定。
総事業費は約3億9400万円を見込む。
設計は一級建築士事務所I・O・C(京都市右京区・075−313−3280)。
□
社会福祉法人覚勝福祉会(理事長坂口博翁氏、京都市右京区嵯峨大覚寺門前登り町2)は、同地のまこと幼児園の増築・改修を計画している。
当初計画案によると、保育所部分は延740・95u(建築面積672・83u)。このうち改修建物は161・20u(建築面積161・20u)。定員は90人から110人(20人増)とする。
整備工期は28年8月〜29年3月の予定。
総事業費は約7700万円を見込む。
設計はアーキビジョン企画建築事務所(京都市北区・075−724−5988)。
□
社会福祉法人久世西福祉会(理事長岩本明子氏、京都市南区久世上久世町30−1)は、同地の久世西保育園増築を計画している。
当初計画案によると、現園舎の北側にW造2階建、延221・14u(1階面積155・22u、2階面積65・92u)の園舎(別館)を増築する。増築により定員は160人から200人(40人増)とする。
整備工期は28年7月〜29年3月の予定。
総事業費は約7500万円を見込む。
設計はC・E・M椎原総合設計(大阪市北区・06−6311−0361)。
□
社会福祉法人平安徳義会(理事長山口義治氏、京都市西京区大原野灰方町249)は、同地の平安徳義会乳児院について、乳児院・宿舎の老朽改築を計画している。
築49年が経過し老朽化した現施設(RC造+S造2階建、延1017・01u/定員20人)を建替える。当初計画案によると、新施設はRC造2階建、延828・83u(1階面積718・61u、2階面積110・22u)。
改築にあわせ、少人数(4〜6人)のユニットで生活を完結させるなど家庭的な環境を整備する小規模グループケア化を実施する計画。
整備工期は28年8月〜29年8月の予定。
総事業費は約3億1200万円を見込む(仮設、解体費など含む)。
設計は、ゆう建築設計事務所(京都市中京区・075−801−0022)。