金沢市は、世界の「交流拠点都市・金沢」の実現に向けて新年度、金沢駅西広場周辺におけるインターナショナルブランドホテルの誘致を本格化していく。一般会計当初予算案には交流拠点都市推進費として総額22億4851万9000円が盛り込まれ、公募型プロポーザルで開発事業者を選定するための経費や、ホテル整備用地の再取得費などに充てる。
市では、金沢駅西広場に隣接する市有地「広岡1丁目用地(金沢駅西暫定駐車場)」を活用し、国内外からの富裕層などをメーンターゲットとした外資系ホテルを含む国際的なブランドホテルの誘致を検討。また、これまでに複数の開発事業者らに意向調査を行い、具体的な提案も受けていた。
新年度予算には同ホテル事業化促進費750万円を計上。開発事業者の募集及び選定は公募型プロポーザルを採用し、4月に実施要綱が公表される見通し。応募各社の提案は有識者らによる審査委員会に諮り、優先交渉権者を決める。市議会9月定例月議会での議決を経て正式決定となる。
このほか、駅西地区まちづくり用地再取得費に計上した22億3621万9000円を充て、公共用地先行取得事業費特別会計から広岡1丁目用地(敷地面積7425・61平方メートル)を買戻す。
一方、ホテル誘致に加え、金沢にふさわしいコンベンション施設の機能や、立地条件等の調査、検討も進めていく。同施設立地検討調査費430万円が計上されている。