北陸地方整備局は4日、北陸CIM維持管理検討会(座長・土田稔技術管理課長)の第2回会合を開き、CIM試行業務設計者や工事施工者、構造物点検業者が参加し、CIMの維持管理活用に関する検討案について意見を交わした。
冒頭、土田座長が「維持管理段階でのCIMの活用は全国でも事例がない。検討会を通じて維持管理の方策が見出せれば」と抱負を述べ、「意見やアイデアに基づき今後の課題や期待されることを共有し、活用方策を提案していきたい」と意気込みを語った。
会では、橋りょうやトンネル、堤防、樋門・樋管における点検での活用方法や精度管理、必要なデータについて話し合い、ハード面では構造物の不可視部分の把握、ソフト面では図面を簡単に検索できることへの期待が挙げられた。また、CIMをプラットホームに、整備局のデータベースにアクセスし必要なデータを取り出す案や、レーザープロファイラーや写真で3次元データを取得し、CIMモデルの設計図と比較することで、異常の程度を診断する案なども挙がった。