トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2016/03/08

【千葉】救急医療C等基本計画を策定/県病院局

 県病院局経営管理課は、救急医療センター及び精神科医療センターの建て替えに向けて、新年度で施設の役割・機能や整備規模などを検討し「救急医療センター等整備基本計画」を策定する。県の当初予算に委託費3000万円を計上。予算可決後、新年度の早い時期にプロポーザルか一般競争入札で委託業務を発注する。両センターを一体的に整備する計画で、建設場所は千葉市豊砂地先の企業庁用地約6万u。基本計画の中で位置を絞り込む。
  救急医療センターは、本県唯一の高度救命救急センターとして、24時間体制で専門医が救命救急措置を行っているが、施設の老朽化・狭隘化が進んでいることから、同様の課題を抱える県精神科医療センターと併せて一体的に整備する方向でこれまで検討を行ってきた。
  これまでの検討結果を踏まえて、直近の救急医療を取り巻く環境の変化なども勘案しながら、建て替えに向けた基本計画を策定する。
  新年度では、高度救命救急センターに求められる役割・機能や、施設の機能及び整備規模などを検討し、基本計画をまとめる。施設の機能及び整備規模では、県内救急医療機関との役割分担を踏まえた病床規模や、敷地条件を含めた一体的整備により必要となる施設規模などを検討。基本計画では、各部門別計画を策定し、今後の整備スケジュールなどについてまとめる。
  同センターの建て替えでは、2012年に建設候補地の災害対策調査を実施し、東日本大震災の被害状況、周辺地域・道路に生じる液状化や浸水、高潮等の被害を想定し、土地利用計画を策定。13年度には基本調査を実施し、@救急医療センターと精神科医療センターの現状把握A救急医療及び精神科救急の機能・役割B両センターによって可能となる医療C両センターでの施設の共用――などについて検討した。建設候補地災害対策調査は日建設計(東京都千代田区飯田橋2―18―3)、基本調査は病院システム(東京都豊島区目白2―16―19)が担当した。
  救急医療センターは1980年の開設。既存施設は、本館、看護師宿舎、医師住宅の3棟で構成。規模は本館がRC造2階(一部3・4階建て)延べ1万1172u。看護師宿舎がRC造5階建て延べ2911u、医師住宅が10戸・延べ864u。ほかにヘリポート324uが設置されている。敷地面積は2万1814u。当時の設計は田中・西野設計、施工は建築を奥村組、空調設備を朝日工業社が担当。
  精神科医療センターは85年の開設。既存施設(本館)の規模はRC造2階建て延べ3798u。病床数は1病棟21床、2病棟29床の合計50床。当時の設計は相和技術研究所、施工は高澤工務店が担当。k_times_comをフォローしましょう
times