愛知県新城設楽建設事務所は、設楽ダム関連事業として、国道257号に対する「川向バイパス」の建設を計画している。同バイパスにはトンネルをはじめ橋梁7橋の新設などが計画されており、2016年度事業ではこれらの構造物に対する予備設計に着手する方針だ。
同計画は、設楽町川向地内の国道257号に対して、総延長約4`(計画幅員7・5b)のバイパスを建設する。計画区間には構造物として、トンネル1カ所(延長600〜700b)を計画しているほか、7橋の新設を盛り込んでいる。
各橋梁は1号橋が橋長50b、2号橋が橋長70b、3号橋が橋長80b、4号橋が橋長92b、5号橋が橋長69b、6号橋が橋長110b、7号橋が橋長105bで計画。
同事業では現在、トンネル部の地質調査を中央開発中部支店(名古屋市中村区)で進めている。同業務では、水平ボーリングを深さ50bと深さ100bの2カ所、鉛直ボーリングを深さ80bの1カ所行うほか、弾性波探査を実施。今後の予備設計に反映させる考え。
このほか、13年度に道路予備設計(B)をパシフィックコンサルタンツ中部支社(名古屋市西区)で実施したほか、14年度には土工部の地質調査を日本物理探鑛中部支店(名古屋市名東区)と川崎地質中部支社(名古屋市名東区)で実施した。
現時点では、工事着工時期などスケジュールは確定していない。今後は用地調査を経て計画ルートなど対象用地の取得を進めるほか、本線や構造物に対する詳細設計など順次進めていく。事業化とともに早期工事着手を目指す。
提供:
建通新聞社