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大分建設新聞社
2016/03/08

【大分】第2土・日曜日を休業、県アスファルト合材協会

 県アスファルト合材協会(友岡誠一会長)は、建設業界の人材不足が顕在化していることに対応し、若手人材確保を目指して、4月から毎月第2土・日曜日を連続休日(月1回の週休2日制)とし、統一して合材工場、アスファルト混合所などを閉所することを決めた。全国では既に広島、千葉、東京、埼玉、神奈川県が実施しており、九州では大分、福岡、佐賀の3県が4月から実施予定(1月末現在)。合材業界の週休2日制は全国的な広がりをみせている。
 同協会は、工場に従事するすべての従業員の健康管理はもちろん、労働環境及び労働時間をいかに改善し、人材確保と雇用の安定を図っていくかが会員の共通課題としている。昨年12月3日のアスファルト合材九州地方連絡協議会理事会での提案を受け、ことし1月26日に臨時理事会を開いて「28年4月から、毎月、第2土曜日と日曜日は統一閉所とする」旨を申し合わせ、2月3日付で会員に通知した。ただし、災害時の緊急事態に対応する必要がある場合に限り、「可能な範囲で閉所日でも対応する」としている。
 同協会関係者は「就職先を考える若者にとって、休みがあるかないかは重要な選択肢。労働環境を改善して、少しでも担い手確保につなげていきたい」と話している。
 関連団体の取り組みは次の通り。▽日本道路建設業協会(日道協)は、24年9月7日に「道路建設業界における人材確保等に関する基本方針」に基づき、労働環境・労働時間の改善策として、毎月第2土曜日を統一閉所日とし、さらに日曜日の全閉所を推進している。▽日本アスファルト合材協会は、25年1月から、日道協会員でない企業も含め、土・日・祝日を絡めた連続休日とする「計画的連続休日の取得」を推進。会員企業の労働環境改善に向けた努力で、連続取得活動の進ちょく状況は着実に根付いている。▽道路建設産業労働組合協議会は、16年から「あなたのために」「家族のために」「みんなのために」をモットーに、「統一土曜閉所」の活動を推進。内閣府や国土交通省、関連業界の後援で、建設産業のワーク・ライフ・バランス実現のため、建設産業労働組合懇話会の仲間とともに活動を推進している。

提供:大分建設新聞社