美作市は、庁舎の移転先として、中尾地内の民有地を選定した。開会中の3月定例市議会に庁舎位置変更などの条例改正案を提出しており、議決されれば6月までに用地取得を目指す。
移転候補地は、現庁舎(栄町)から北へ約2`の地点にある丘陵地で、約1万5000平方bから2万平方bを購入する予定。詳細は未定としているが、2016年度で設計を外注、17〜18年度に建設工事を進める考え。完成は18年度末となる。施設規模は、構造などは未定だが、分散している教育委員会や保健福祉部機能を集約して延べ床面積約9000平方b程度を想定。公共機関やコンビニなどの入居も検討している。総事業費は約40億円を試算している。
災害時の拠点施設となる本庁舎は1979年に建設された鉄筋コンクリート造4階建て延べ3228平方b。築後37年が経過している。教育委員会や福祉、上下水道部門など主要機能が各地に分散されている現状を解消し、市民サービスと行政効率の向上を図る観点からも整備が急がれている。
(提供:建通新聞社)