日本工業経済新聞社(茨城)
2016/03/04
【茨城】常総市が新年度当初予算案を公表
常総市(高杉徹市長)が2016年度当初予算案を発表した。主な事業では、小学校空調整備事業に13億9000万円、圏央道常総インターチェンジ周辺整備事業に2億1095万8000円、西幹線整備事業に6億4030万円、高崎坂東線整備事業に2億円を計上している。新規では、保健センター防水改修事業に7157万5000円を盛り込んだ。(3面に主な事業)
一般会計の総額は231億5000万円。過去最大だった15年度当初に比べ6億3000万円(2・6%)の減額だが、前年度に次ぐ大型編成。普通建設事業費は、学校施設などのハード事業の多くが15年度で完了することから、同2・3%減の33億130万9000円となった。
学校施設関係では、学習環境の向上、児童の熱中症対策として、小学校14校にエアコンなどの空調設備を整備する。予算額は工事費13億5000万円、監理業務委託料4000万円。設計は潟Gイプラスデザイン(水戸市)と椛搦R栄建築設計事務所(土浦市)が担当。
道路事業では、主要10路線などの道路維持に2億682万8000円、主要14路線などの新設改良に2億4526万2000円を配分した。
圏央道常総インターチェンジ周辺整備事業には2億1095万8000円を計上。昨年9月に発生していた関東・豪雨災害により、実施していた測量業務を一時中断したが、このほど再開し、16年度に開通予定の同IC周辺に計画する農業集積地「アグリサイエンスバレー」(約62ha)の開発を進める。
また、工事を県に委託して進めている西幹線整備事業(鹿小路細野線)には6億4030万円を充当。17年度の完成を目指す。
旧県道高崎坂東線整備事業費は2億円。14年度から着手しており、新年度では用地取得などを計画している。
新規の保健センター防水改修事業には工事費など7157万5000円を予算化した。施設は1979年に開設。築後36年が経過し、老朽化が進んでいることから、雨漏りを防ぐ改修整備を行い、施設の長寿命化を図る。設計業務は褐ヒ頃建築設計事務所(水戸市)が担当。
一方、特別会計を見ると、公共下水道事業が前年度当初比16・1%増の15億915万8000円。関東・東北豪雨災害を受けて鬼怒川東側の復旧整備を行っており、新年度は西側の整備を計画している。また、中央公共下水道で管渠工事費1億9500万円、設計監理委託料3860万円、流域下水道で管渠工事費1億6360万円、設計監理委託料1060万円、浸水対策費1億4901万円を計上した。