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日本工業経済新聞社(茨城)
2016/03/03

【茨城】小美玉市が新年度当初予算案を公表

 小美玉市(島田穣一市長)は、2016年度の当初予算案を発表した。主な事業では、羽鳥宿張星線などの広域幹線道路整備事業に17億3920万円、羽鳥駅周辺整備事業に7990万4000円、小中学校の規模・配置適正化事業に10億1450万5000円、本庁舎耐震補強改修工事を中心とする市庁舎維持管理に3億2606万8000円を盛り込んだ。特別会計では、農業集落排水事業の巴中部地区整備事業に4億4418万4000円を計上した。
 一般会計は230億3500万円で前年度から0・7%減。普通建設事業費は0・2%増となる48億5235万8000円とする。
 広域幹線道路整備事業は、市道美1627号線や羽鳥宿張星線(東・西ルート)、(仮称)栗又四ケ線、市道小10916号線などが対象。事業費の内訳は、工事費4億8500万円、測量・実施設計等委託4億1520万円、公有財産購入6億8600万円、補償等1億5300万円。市道美1627号線は延長約860m、羽鳥宿張星線は東西合わせて延長約340m程度の整備を予定している。
 一般市道・排水整備事業には4億2551万7000円を盛り込み、14路線の事業を推進する。主なものとしては、市道美417号線ほか(L約120m)や市道玉793号線(L約140m)などの改良工事を計画。工事費は2億9950万円、測量・設計・補償調査委託費は5690万円。
 特定防衛施設周辺整備調整交付金事業には4億5211万円を配分。道路改良工事が中心で、主な工事は市道小108号線(山野地内、L約300m)や市道小10911号線(上吉影地内ほか、L約316m)など。工事費は3億1290万円。
 羽鳥駅周辺整備事業では駅舎および自由通路の実施設計に着手。駅舎は橋上化し、バリアフリーに対応した自由通路(L約40m、A1000u)を整備するもので、18年度ごろの完成を目指す。
 小中学校の建設事業を見ると、小川南中学校が移転する旧小川高校の外構工事に2億6000万円を充当。校舎の改修工事は本年度当初予算で2カ年継続費を設定しており、これから一般競争入札で発注する見通し。
 小川南中の跡地には(仮称)小川・橘統合小学校を建設する。新年度は実施設計を策定する予定で、委託費は5700万円。校舎規模は5000u程度、概算事業費は13億7800万円を見込み、17・18年度に建設工事を行う。基本設計は鰹建築研究室(水戸市)。
 このほか、児童数が増加傾向にある羽鳥小学校で校舎増築工事の実施設計費1998万円、小川南中学校校舎解体工事費に1億3000万円を計上した。
 耐震性能が不十分な市役所本庁舎では耐震補強工事を行う。工事費は2億7812万2000円。建物は1974年に建設され、規模はRC造3階建て延べ3926・91u。実施設計は且ト建築設計事務所(水戸市)。
 特別会計の公共下水道事業では、主に管渠埋設工事や汚水桝設置工事、附帯工事などを推進。公共下水道事業区域(小川・美野里処理分区)の工事費は2億2700万円、特定環境保全公共下水事業区域(玉里処理分区)の工事費は2億1710万円。
 農業集落排水事業は、巴中部地区(上合・飯前・前原・上吉影)整備事業で管路施設やマンホールポンプ、処理場などを整備するため、工事費4億円を盛り込んだ。