岡崎市は、JR岡崎駅東のシビックコア地区に計画している交流拠点整備事業で、公募型プロポーザルによりアイ・ケイ・ケイ(佐賀県伊万里市)と蔦井(名古屋市西区)で構成する「岡崎交流拠点整備事業グループ」を事業予定者(優先交渉権者)に決定した。
同グループの提案によると、3階建て延べ約4600平方bの拠点施設に、2階建て延べ約3000平方bの屋内駐輪場を整備する。宿泊機能をはじめ、オープンキッチン付きコンベンションホールを中心にカフェやギャラリーを盛り込む。併設する都市公園と事業者用地を一体的に活用したイベントスペースを設ける。本格的なオーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)や華やかで開放感のあるイベントスペースの設置が周辺の駅にはない独創的な空間で、来訪者を引き付ける魅力として評価された。
事業区域は、柱町地内の面積約1万1822平方b。このうち、事業用地は市が整備する都市公園(1号公園)用地約3050平方bを除いた約8772平方b。同市では初となる事業用定期借地権を設定した公有地活用事業として、民間事業者に有償貸与する。事業者自らが施設整備するほか、維持管理、運営することで駅周辺の活性化やにぎわいの創出を図る。
2016年9月議会の議決を経て事業者と契約を締結、17年度末までの開業を目指す。市では、1号公園のほか駅から事業用地までを結ぶペデストリアンデッキ(全長約90b、幅員約5b、床高約6b)の整備を担当する。
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建通新聞社