JR西日本は、山陽新幹線(新大阪〜博多間)の大規模改修費として、総額1557億円を見込んでいる。2月24日付で国土交通大臣に対して新幹線鉄道大規模改修引当金積立計画を提出。費用の総額や工事期間などが示されており、2028年4月の着工を目指し、ことし4月から引当金の積み立てを始める。
大規模改修は、▽橋梁部鋼橋=橋桁と橋台・橋脚の間にある支持部材の取り換え(支承部改修)▽同部コンクリート橋=高欄の取り換え、コンクリート表層の除去・補修(断面修復工)▽トンネル部=パネルによる覆工内面の被覆やロックボルトでの覆工と地盤の一体化(覆工改修)、杭によるトンネル下面の支持(路盤改修)▽土工部=法面工改修、防音壁取り換え―などを行う。
着工後は、38年3月までの10年間で改修を終えるスケジュールとなっている。
(提供:建通新聞社)