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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/03/03

【群馬】桐生市、梅田浄水場建設で着水井や沈殿池から着工

桐生市は、(仮称)梅田浄水場の本体建設工事を新年度から開始する。3月定例議会へ上程した2016年度水道事業会計予算案に伴い、予定工事の概要も明らかとなった。同浄水場では、2カ年で取り組む着水井や沈殿池の整備工事などに2億9275万円を計上したほか、同浄水場と接続される配水管の敷設工事へ4億3200万円を充当する。
水道事業の建設改良費は、総額12億9723万7000円にまとめた。そのうち、梅田浄水場建設事業費は8億986万3000円を配分。そのほか、通常の配水管新設や老朽管の更新などに4億5837万7000円を振り分けた。
新年度の同浄水場建設事業では、着水井・粉末活性炭触地築造工事と、沈殿池・ろ過池建造工事に着手し、それぞれ2カ年で取り組む。また、建設地である梅田町の清流広場で造成工事も行う。
本体工事に先行して、本年度から送水管の敷設はスタートしている。新年度も梅田町で、L865mにわたる鋳鉄管(φ600o)の敷設工事が実施される。5工区に分割され発注される予定で、この合計を4億3200万円とした。また、県道桐生田沼線の路面復旧が4665万6000円、同浄水場施設・重点工事監理等委託が1333万6000円と試算している。
同浄水場の建設にあたっては、給水人口の減少から当初計画が見直され、建設事業を1〜3期の段階的整備とする予定。浄水場本体(1期)は20年度末の完成予定で、その後、水需要動向に応じ25年度末までに2期、30年度以降に3期と増強工事を行う。
1期の継続費も示されており、17年度8億1632万9000円、18年度19億9169万3000円、19年度15億7346万3000円、20年度16億1072万3000円としている。
浄水場以外の工事では、配水管新設工事へ1億38万8000円、配水管改良工事へ1億1478万1000円、既存浄水場などの施設改良工事へ1億9295万円を投じる。配水管新設工事は、本町地内でL700mのPE管(φ50o)、新里町地内でL400mのPE管(φ50〜100o)など8件の新設工事を計画する。
配水管改良工事では、本町地内で鋳鉄管(φ300o)を用い比較的大規模な工事があるほか、新里町地内でL175mの鋳鉄管(φ150o)、天神町地内でL220mの鋳鉄管(φ150m)など8件程度の改良工事を見込む。
施設改良工事は元宿浄水場の更新工事に大きく配分されており、2年継続の1年目である監視システム更新工事、排水処理電気設備更新工事に取り組む。また、配水場や加圧所など11施設で工事を予定している。
委託関連は1246万4000円を措置し、境野町での境橋水管橋設計、仲町での常盤橋配水管設計を委託する計画がある。このほか、路面復旧の予定額に1503万8000円を振り分け、元宿浄水場付近などで舗装を行う。