建通新聞社(神奈川)
2016/03/03
【神奈川】神奈川県県土整備局 16年度橋りょう整備 御門橋既存撤去へ
神奈川県県土整備局は、2016年度当初予算案による橋りょう整備費として公共事業、単独事業合計で3億9567万円の事業費を計上。御門橋と馬渡橋の架け替えを実施する。御門橋では既存橋梁の撤去を行い、17年度の新橋着工を目指す。馬渡橋では、新橋建設工事で上部工などが見込まれる。
御門橋は、厚木市厚木の国道412号を起点とし、清川村煤ケ谷の県道64号(伊勢原津久井)に至る、県央地域の主要な幹線道路である県道60 号(厚木清川)の一部。金翅沢を跨ぐ。旧橋は、1939年の供用から約80年が経過。幅員が狭い、車のすれ違いが困難など交通安全上支障をきたしている。このため、新橋に架け替え、地域や交通の利便性向上や交通の安全確保を図る。
場所は清川村煤ケ谷。工事延長は約100b。新橋の橋長は約12・1b。計画幅員は12・0b(車道3・5b×2、歩道2・5m×2)。下部工は逆T式橋台直接基礎、上部工はPC単径間中空床版橋。荷重はB活荷重。道路区分は第3種第3級。設計速度は時速40`。
15年度に仮橋が完成するため、16年度に旧橋を撤去する。1939年完成の旧橋は橋長12・1b、全幅6・3b(有効幅員5・5b)の鉄筋コンクリート単純T桁橋。
旧橋撤去後、17年度早々に新橋の建設に着手。下部工・上部工を単年度で施工する計画。完成後、18年度に仮橋撤去、道路復旧などを行い、全体事業を完了する計画。
一方、馬渡橋は、相模原市中央区上溝の上溝交差点を起点とし、愛川町半原の国道412号に至る、県央地域の主要な幹線道路である県道54号(相模原愛川)の一部。中津川を跨ぐ。1924年の架橋から約90年が経過。通行する車両の荷重制限や高さの制限、幅員が狭く車のすれ違いが困難、視距が悪いなど、交通安全上の支障をきたしていることから、新橋に架け替える。
15年度に橋台工、既設橋台撤去工などを実施中。16年度は上部工、護岸工などを予定。17年度に新橋前後の道路改良工、仮設鏡撤去、道路復旧などを行い、18年度に全体事業を完了する計画。17年度中の供用開始を目指す。
場所は愛川町半原。工事延長は約170b。新橋は橋長61・0b。計画幅員は10・5〜12・0b。車道幅員は3・0〜3・75b×2。歩道幅員は2・0b。下部工は逆T式橋台。直接基礎(左岸A1橋台)、杭基礎(右岸A2橋台)。上部工は鋼単純鋼床版箱桁橋。荷重はB活荷重。道路区分は第3種第3級。設計速度は時速40`。
提供:建通新聞社