宮崎建設通信社
2016/03/02
【宮崎】公募型プロポで建築基本設計を告示 内藤記念館再整備
延岡市は1日、公募型プロポーザル方式で請負業者を選定する「内藤記念館再整備建築基本設計業務委託」を告示した。内藤記念館再整備とそれに付帯する外構等の建築基本設計業務を委託するもの。代表企業と市内企業グループをそれぞれ募集・審査し、代表企業の優秀者に選ばれた者は、市内企業グループの順位上位者と協議の上、設計共同企業体を結成する。
昭和38年に建設された内藤記念館(天神小路255−1)は、市の歴史民俗資料館として歴史や文化に関わる膨大な資料を展示・収蔵しているが、経年に伴う施設の老朽化や収蔵スペースの不足が顕著であり、抜本的な対策が急務となっていたため、「延岡の歴史を学び継承し、未来を創造する拠点」として敷地内に建て替える。
施設の規模は、▽本棟=RC造等、2階建程度、延床面積約3380u▽屋外和室=木造等、1階建程度、延床面積約120u―を計画。業務の中では、これらの施設再整備と付帯する外構等の建築基本設計を行う。履行期間は29年2月まで。委託料は3500万円以内を予定する。
プロポーザルでは、代表企業として応募する者(以下、代表企業応募者)と、3者以上5者以内の市内本店企業で構成するグループとして応募する者(以下、市内応募者)のそれぞれについて審査を行い、優秀者を選定する。代表企業応募者の優秀者に選ばれた者は、市内応募者の優秀者のうち評価の高い者から順に協議を行い、1グループの構成員と設計共同体を結成する。
代表企業応募者は、建築士法第23条第1項の規定に基づく一級建築士事務所(一級建築士が2名以上所属)の登録を受け、延岡市の競争入札参加資格者名簿(登録業種=建築設計)に登載されていることが要件となるが、登載されていない者も必要書類を提出し、市長が認めた場合には参加資格を得られる。
このほか代表企業応募者は、日本国内で設計を完了した延床面積1000u以上の博物館等展示施設の設計業務の実績を有すること。または、統括設計専攻建築士(公益社団法人日本建築士会連合会)、もしくは登録建築家(公益社団法人日本建築家協会)で事務所登録後5年以上の実績を有することなどが要件となる。
一方、市内応募者の各構成員には、▽延岡市の入札参加資格等要綱に基づき、指名競争入札参加資格者名簿に登載されていること▽建築士法第23条第1項の規定に基づく一級建築士事務所の登録を受け、同法第2条に規定する一級建築士の資格を有する者を当該業務に配置することができること―などを参加要件として求める。
代表企業応募者の審査は、書類による第一次審査とプレゼンテーション・ヒアリングによる第二次審査の段階選抜方式で実施。市内応募者に関しては、参加表明書等及び技術提案書による書類審査のみを実施する。提案内容の審査は、学識経験者や地域の代表、行政関係者で組織する「内藤記念館再整備設計者選定委員会」が行う。
選定スケジュールは▽参加表明書等の提出期間=3月1日〜3月18日▽参加資格審査結果通知=3月23日▽技術提案書等の提出期限=4月18日▽代表企業応募者と市内応募者の書類審査=4月24日▽第一次審査結果発表(代表企業応募者)=4月26日▽代表企業応募者の第二次審査=5月22日▽選定結果の通知=5月26日―を予定する。
なお、本業務に直接関連する建築実施設計は、基本設計時点における設計意図を建築実施設計の成果に的確に反映させるため、建築基本設計の契約相手方と随意契約を行う予定でいる。この際、業務遂行のために必要な事項について、協議の上で一定の条件等を付すことがある。
プロポーザルの実施要領や提出書類説明書、様式集は延岡市のホームページからダウンロードできる。手続等の担当部局は、延岡市教育委員会文化課(〒882−0811延岡市天神小路255番地1、電話0982−22−7047、FAX0982−34−6438、メールbunka@city.nobeoka.miyazaki.jp)。