日本工業経済新聞社(山梨)
2016/03/01
【山梨】体育館を大規模改修、給食センターは設計 山梨市予算案
山梨市は29日、3月定例記者会見を開き、2016年度当初予算案を発表した。チャレンジミッション3本柱の重点施策と総合戦略を合わせた「戦略的な編成」と望月清賢市長は語り、新たに、市民体育館大規模改修や給食センター建設に着手するほか、国土強靭化計画策定、畑総38号概略設計にも新規費用を盛った。落合正徳寺線改築、市駅南地域整備、市民会館および図書館整備へも巨費を投じ、事業推進を図る。
同市の新年度当初予算案は一般会計に189億6000万円を盛り、前年度当初より6億200万円(3・3%)増額となる積極型の編成。普通建設事業費も同比10・6%(4億884万円)増となり、全体の構成比は22・5%に及ぶ。
新規となる市民総合体育館アリーナの大規模改修は、築30年以上が経過し支障をきたしている床や天井などに対応するとして2億1340万円を予算化している。給食センター建設では基本および実施設計委託費として6437万円を組んだ。同センターは約7000u規模の県果樹試験場跡地を建設予定地として、本年度は基本構想策定を進めていた。
建築関係では、牧丘B&G海洋センター大規模改修(事業費3600万円)、笛川学童クラブ建設(3800万円)の予算を新規に組んでいる。学童クラブは、笛川小学校の講堂を解体・撤去し、跡地に平屋延べ約120u規模での建設を想定している。委託では、国土強靭化計画策定に228万円、L1500mの畑総38号概略設計には220万円を見込んでいる。
継続事業のなかでは、落合正徳寺線改築には2億5373万円を充て、JR東日本と施工協定を結び上部工架設を行う。引き続き、駅南北自由通路、南口広場および加納岩小学校西通り線の整備を促進する駅南地域整備には12億2469万円を投じ、市民会館(事業費5億6437万円)は10月15日、図書館(同2億9787万円)は11月3日の開所を目指して施工を進める。本年度着手した牧丘支所複合施設化改修も、10月中旬から下旬の開所をめどとし、工事費1億6003万円を設定している。
さらに土木費では、幅員5m以上の市道改良(4路線)に1億4815万円、同じく舗装(4路線)に7300万円を計上。都市再生整備の改良舗装(1路線)には1億1500万円、橋梁の長寿命化および耐震化には1億9100万円を充て基盤整備の充実を図る。
一方、下水道特別会計は前年度比7・2%マイナスとなる総額13億6762万円の編成。管路12路線、延長1310mの整備を見込んでいる。水道事業会計(資本勘定)は同比17・7%の増加で、下水道に伴う布設替(15路線L2010m)など配水管布設工事費に1億4050万円を盛りこんでいる。