新潟県土木部の16年度当初予算案によると、一般会計は前年度比4・7%減の1444億3048万4000円、特別会計が同0・5%増の139億3404万8000円となった。
一般会計の投資事業は、911億5592万1000円(前年度比6・8%減)で、このうち一般公共が560億6707万3000円(同5・7%減)、単独が同6・3%増の137億8600万円(維持補修系同4・5%増・83億9100万円、建設系同10・0%増・50億9500万円、災害関係同増減なし・3億円)となっている。
基本方針は「県民のくらしと命を守る災害に強いふるさとづくりの推進」、「自立した活力ある地域づくりの推進」、「地域を支える建設産業の振興」の3本柱。さらに重点的施策として、ハザードマップ作成・周知支援事業や、耐震すまいづくり支援事業、耐震建物づくり支援事業、社会資本維持管理計画推進費、「地域を支える建設産業の底力」発信事業、建設業活性化支援事業、総合評価方式推進事業、建設産業マンパワー総合支援事業、新技術活用・普及促進事業、ふるさと古民家再生事業の10項目を盛り込んだ。事業の進め方では、三方良しの公共事業改革(住民、建設企業、県)を掲げている。予算内訳は表を参照。
主要事業は次の通り。
【県民のくらしと命を守る災害に強いふるさとづくりの推進】
〈ふるさとの復旧・復興〉
▽床上浸水対策特別緊急事業費 公共37億4640万円(柿川、十二沢川)
▽建設関係災害復旧費 49億974万4000円
〈強くしなやかな県土をつくる防災・減災対策〉
▽災害防除施設費(緊急地方道路整備費実施分を含む) 公共14億4638万1000円
▽えん堤改良費 公共4億1184万3000円(笠堀ダムほか4ダム)
▽広域河川改修費 公共61億761万6000円(中ノ口川ほか)
▽総合流域防災事業費(河川整備) 公共8億8584万4000円(乙大日川ほか)
▽海岸侵食対策費 公共7億4567万8000円(竹鼻海岸ほか)
▽海岸高潮対策費 公共2億1659万円(柴町海岸)
▽治水ダム事業費 公共8億9858万5000円(鵜川ダム)
▽河川総合開発事業費 公共22億8138万円(奥胎内ダムほか2ダム)
▽通常砂防費 公共23億4535万6000円(長岡市沢田川ほか)
▽火山砂防費 公共3億6400万円(糸魚川市焼山川ほか)
▽地すべり対策費 公共14億1112万2000円(上越市菰立地区ほか)
▽急傾斜地崩壊対策費 公共4億9264万円(津南町正面地区ほか)
▽砂防総合流域防災対策整備費 公共7億6284万円
▽公園整備費 公共10億984万5000円
▽道路防災対策費 単独1億9651万4000円
▽震災対策橋りょう補修費 単独1億9900万円
▽河川施設補修費 単独1億9800万円
▽海岸施設補修費 単独1億1999万3000円
▽河川整備費 単独6億1228万8000円
▽海岸整備費 単独1億3049万6000円
▽砂防工事費 単独7782万5000円(妙高市日影沢ほか)
▽砂防設備修繕費 単独3538万円(長岡市前川ほか)
▽地すべり防止工事費 単独8151万円(上越市桑曽根地区ほか)
▽急傾斜地崩壊防止工事費 単独6949万6000円(妙高市相久保地区ほか)
▽集落雪崩対策費 単独958万3000円(十日町市宮下町東地区)
▽土砂災害緊急事業費 単独3億円
▽総合流域防災事業(ソフト対策) 公共1億9657万8000円
▽大規模災害対応緊急点検事業 500万円
▽河川維持費 11億2995万円
▽ハザードマップ作成・周知支援事業 1800万円
▽地すべり防止区域管理費 3360万円(地すべり巡視員設置費2685万5000円)
▽耐震すまいづくり支援事業 5142万8000円
▽耐震建物づくり支援事業 5889万2000円
▽災害被災者住宅復興支援事業 82億9773万5000円
〈安全な社会資本を守る戦略的な維持更新〉
▽道路維持管理費 35億372万7000円
▽地すべり防止施設維持修繕費 2057万3000円
▽公園維持管理費 7億8562万7000円
▽県営住宅維持補修費 2億6611万9000円
▽橋りょう補修費(緊急地方道路整備費実施分を含む) 公共16億7879万8000円
▽河川管理施設機能確保事業費 公共2億1711万8000円
▽舗装道補修費 単独21億5800万円
▽社会資本維持管理計画推進費 5000万円
〈日常生活の安全・安心の確保〉
▽道路改築事業 公共77億6806万4000円(国道403号バイパスほか)
▽交通安全施設費 公共2億5183万9000円
▽街路事業費 公共14億559万8000円(諏訪町東本町線ほか)
▽緊急地方道路整備費(道路) 公共121億6106万1000円(県道新発田津川線ほか)
▽緊急地方道路整備費(街路) 公共31億1929万3000円(街路事業=槇山町亀貝線ほか、組合等土地区画整理事業交付金=上条高畑土地区画整理組合)
▽一般道路改築費 単独10億6460万5000円
▽地域づくり基盤道路整備事業費 単独21億746万9000円
▽道路安全施設費 単独14億3200万円
▽舗装道補修費 単独21億5800万円
▽雪寒対策機械整備費 公共6億8525万4000円
▽雪寒施設整備費 単独1億4216万7000円
▽道路融雪施設補修費 単独17億6600万円
▽道路除雪費 63億3390万3000円(車道延長4554・2キロ、うち5億456万7000円・歩道延長1271・1キロ)
▽克雪すまいづくり支援事業 7477万8000円
▽雪国の住環境改善検討事業 100万円
【自立した活力ある地域づくりの推進】
〈広域的な交流・連携による活力の創造〉
▽美しいまちづくり推進事業 162万2000円
〈誰もが活き活きと暮らせる地域社会の構築〉
▽海岸環境整備費 公共327万4000円(窪田海岸)
▽公園整備費 公共10億984万5000円(鳥屋野潟公園)
▽既設公営住宅改善費 公共8億2370万3000円(早通南住宅ほか)
▽公園整備費 単独1億896万3000円(鳥屋野潟公園)
▽屋外広告物適正化推進事業 532万1000円
▽街路整備費 単独3億4049万円
▽持続可能なまちづくり推進事業 153万7000円
▽長期未着手都市計画道路見直し事業 450万円(交通現況調査、道路ネットワークからの検証)
▽「地域を支える建設産業の底力」発信事業 1641万3000円
・ふるさとの川づくり協働事業 100万円
・うるおいの郷土はぐくみ事業 362万3000円
・花と緑のパートナーづくり事業 200万円
・コミュニケーション行政推進事業 979万円
〈豊かな環境を次世代につなぐ持続可能な地域づくり〉
▽河川環境整備費(自然再生) 公共3210万円(国府川水系ほか)
▽白砂青松の創出事業費 公共3億7347万2000円(桃崎浜海岸、荒浜海岸)
▽流域下水道公共工事費(流域下水道事業特別会計) 公共58億3280万1000円
・信濃川下流 35億8322万円
・魚野川 12億8536万8000円
・阿賀野川 6億7533万4000円
・西川 2億8887万9000円
▽流域下水道県単工事費(流域下水道事業特別会計) 4405万6000円
▽魚野川流域水資源確保検討事業 1320万円
▽鳥屋野潟浄化費 3012万3000円
▽通船川・栗ノ木川浄化費 3875万6000円
▽消化ガス発電設備整備費 公共1億6650万円(六日町浄化センター、西川浄化センター)
【地域を支える建設産業の振興】
〈地域の守り手として輝き続ける建設産業の実現〉
▽建設業活性化支援事業 2518万6000円
▽総合評価方式推進事業285万6000円
▽(新)建設産業マンパワーアップ総合支援事業 2251万2000円
▽新技術活用・普及促進事業 2091万2000円
▽ふるさと古民家再生事業 1000万円
▽新潟県優良工事等表彰 64万5000円