豊橋市は、「まちなか図書館」(仮称)の整備事業について、実施計画(素案)を公表した。整備事業費は約30億円を試算、組合施行の「駅前大通二丁目地区市街地再開発事業」とともに公共施行施設として進めていく。
実施計画の素案によると、同図書館は再開発ビル東棟の2階一部と3階フロアに整備するもので、面積は4000平方b以内。空間レイアウトは五つのゾーンで構成する。2階はウェルカムゾーンとアクティブゾーン、3階はリラクゼーションゾーン、ラーニングゾーン、グローアップゾーンで構成し、再開発ビルの基本設計とともに調整を図る。
2階のウェルカムゾーンは約400平方bで、インフォメーションスペースとブックカフェなどを配置。雑誌、新着本を中心としたにぎやかな空間を演出する。アクティブゾーンは約800平方bで、パフォーマンススペースとキッズスペースを配置。開放感があり活動をしたくなる場を空間コンセプトとした。
3階のグローアップゾーンは約500平方bで、若者を中心に語らいと学ぶ場を創出。リラクゼーションゾーンは約800平方bで、大人の隠れ家をコンセプトに多様な閲覧スペースを設ける。ラーニング・クリエイティブゾーンは約900平方bで、情報機器を配置し映像編集など作業場を提供する。
整備事業費は再開発ビルの保留床購入費、内装工事費、備品購入費など約30億円を試算。今後、実施設計の中で施設内容の詳細を詰めて、事業費の検証を進める。
再開発事業の今後のスケジュールは、16年度に実施設計、17〜19年度に東棟の整備と合わせて整備する方針で、19年度末の開館を目指す。施工者は17年度の上期中に選定する見通し。
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建通新聞社