横手市経営企画課は、新年度当初予算案に多機能型体育館(よこてアリーナ〔仮称〕)建設事業費6,700万円を計上した。基本計画やPFI導入等調査、測量、地質調査などに充てる。基本計画とPFI導入等調査は予算化後、4月の早期委託を目指しており、プロポーザルを検討している。測量と地質調査は降雪前の業務完了に向けて順次公告する。本体建設は平成31・32年度の2カ年で進める方針で、29・30年度は設計のほか、必要となれば造成に着手する。
よこてアリーナ(仮称)建設は、まちづくりの核となる事業の一つとして、地域活性化や交流人口の拡大を目指し防災機能も備えた多機能型体育館を建設するもの。建設地は、近隣施設や駐車場確保、防災・後方支援として主要道路へのアクセス性などを考慮してICに近い赤坂総合公園(赤坂字大沼下48)を選定している。
施設は、バスケットボールコート4面分(床面積約15,000u)と可動式観客席5,000席規模を見込んでおり、災害に対応できるよう非常用電源や通信設備、指令本部機能も備える考え。委託する基本計画で詳細な施設規模や機能などを検討する。総事業費は約90億円で、財源は合併特例債と国の交付金を活用する予定。
赤坂総合公園は野球場(グリーンスタジアムよこて)、運動広場(サブ野球場、バスケットコート、スケートボード)、グラウンド・ゴルフ場で構成する施設。同園は災害時の後方支援拠点に位置付けられているが、体育館のような避難施設がなくハード整備が不十分となっている。
秋田建設工業新聞社