建設新聞社
2016/02/24
【東北・宮城】最優秀は戸田建設・渡辺土建JV/ECI方式公募プロポの米谷病院建て替え
宮城県登米市は、米谷病院建て替え工事の施工者を選定するため、1月からECI方式を採用した公募型プロポーザルの手続きを進めた結果、23日付で戸田建設・渡辺土建JVを最優秀者とした。次点は清水建設・太田組JVだった。プロポーザルにはこのほかフジタ・只野組JVが参加した。
既存の米谷病院は、1945年に開設したSRC造2階建て、延べ約6337平方b規模で病床数は一般病棟のみ49床となっている。病床数が少ないことや、老朽化と東日本大震災の影響などを踏まえ2013年度に建て替えを計画した。昨年9月には基本・実施設計を佐藤総合計画に委託しており、現在、基本設計の作成を完了したところ。
用地の取得に時間を要したこともあり、早期完成を目指し設計段階から施工者の参画を図り、設計者と連携し実施設計を行い、良質な医療施設を整備することを目的にECI方式を採用した。整備に当たっては、実施設計における工法提案などの技術協力および、建築本体、電気・機械設備、外構、駐車場整備、既存病院解体工事を一括して担当する。
建設場所は、現病院の隣接地となる登米市東和町米谷字元町地内の敷地面積約1万2500平方b。新施設はRC造3階建て、延べ約6800平方bで免震構造を採用。診療科目は内科、整形外科、小児科の3科とし、病床数は一般40床と療養50床の計90床を設ける。このほか、駐車場180台程度を整備する。
整備スケジュールは、実施設計完了が3月下旬、着工は6月中旬を予定。施設完成は17年11月とし、18年1月の開院を目指す。外構、駐車場整備、既存建物解体などを含む全体工事完了は19年3月下旬までとしている。
なお、16年度当初予算案には米谷病院建て替え整備費に16〜18年度までの継続費として36億1740万円を計上している。
提供:建設新聞社