県は23日、県庁舎新館で、第39回(27年度第3回)大分県事業評価監視委員会(小倉義人委員長)を開き、知事から諮問のあった事前評価対象事業3件と再評価対象事業2件の合わせて5件を審議した。
事前評価対象事業(総事業費10億円以上の新規事業)3件は、大分空港道路の4車線化延伸、現在工事中の庄の原佐野線の大分川右岸側から下郡中判田線までの高架道路の建設、大分スポーツ公園の屋内スポーツ施設の建設で、いずれも事業実施が妥当とした。また、再評価対象事業(実施中の継続事業)2件は事業継続が妥当とした。
今回は、事後評価対象事業(総事業費20億円以上で完了後5年目の事業)は、なかった。事業概要などは、次の通り。
▽事業地区名(所在地)=総事業費(単位百万円)(事業概要)
【事前評価対象事業】
◇道路改築事業
▽国道213号・糸原杵築線〈大分空港道路4車線化延伸〉(杵築市相原〜国東市安岐町大添)=1、600(4車線区間を延伸し、追越車線と中央分離帯を整備。計画延長L=3900b〈4車線化延伸4工区延べL=2400b〉、W=14・0〈20・5〉b。橋梁2橋(西大内橋L=100b、東大内橋L=100b〉。28年度測量、地質調査、道路設計、橋梁設計、29年度から橋梁設計、道路工事、橋梁工事に着工、32年度完了予定)
◇都市計画道路事業
▽庄の原佐野線下郡工区(大分市下郡〜同下郡南)=18、000(大分川右岸側〜下郡中判田線南下郡東下交差点間約900bに高架道路を建設。高架道路は現道の南側に萩原鬼崎線、JR豊肥線と立体交差して建設する。幅員W=16・5〈27・5〉bの4車線。29年度から道路詳細設計、測量、用地測量、調査、31年度から用地買収、文化財調査、34年度から橋梁下部工、改良工事、36年度から橋梁上部工、38年度完了予定)
◇都市公園事業
▽大分スポーツ公園(大分市横尾)=6、500(ドームの西側駐車場に屋内スポーツ施設を建設。施設の概要は、延床面積約1万4000平方b、アリーナ面積約3240平方b〈柔・剣道8面、バスケットボール4面、バレーボール5面利用可能〉、観客席〈固定〉約2000席、武道場第一・第二・第三〈各2面計6面〉、トレーニング室。28年度末工事契約、29年度着工〈工期25ヵ月〉、31年度完成予定)
【再評価対象事業】
◇道路改築事業
▽国道387号豆生野拡幅(日田市上津江川原)=2、000(地質調査の結果、工事費の大幅増と事業期間の延長。延長L=1720b、幅員W=5・5〈7・0〉b、橋梁2橋〈橋長L=16b、48b〉。事業期間は25年度から35年度)。
◇都市計画道路事業
▽庄の原佐野線元町・下郡工区(大分市六坊南町〜同下郡)=14、000(埋蔵文化財保存のため、元町工区の盛土を高架橋に変更で、事業費増と事業期間の1年延期。延長L=1200b、幅員W=31・3〈56・0〉b、橋梁3橋〈大分川橋梁L=349・9b、国道10号跨道橋L=66b、元町港架橋L=110b〉。事業期間は20年度から29年度)。
提供:
大分建設新聞社