愛媛県は、6400億6000万円の2016年度一般会計当初予算案を17日に発表した。前年度同期より68億4000万円多い1・1%増となっている。投資的経費は、前年度同期より3億9900万円増の987億4900万円で、伸び率は0・4%増と微増だが、2月補正予算85億円を加えた15カ月予算では1072億4900万円となり、前年度同期の緊急経済対策61億円(2月補正)を加えた1044億5000万円を約30億円、2・7%上回っている。2月24日から3月18日の日程で開かれる2月県議会に諮られる。
主な建設事業関係は、地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道整備に17億4784万円、上島架橋整備に8億1000万円。国体特設プール整備に1億1256万円と債務負担行為限度額7億4624万円。国体や障害者スポーツ大会に向けて各競技場整備の実施設計費に4409万円。
防災・減災強化枠対象では、地震防災関連道路緊急整備として緊急輸送道路や避難・救援道路などの改築など63カ所に10億8400万円、道路防災・減災対策として原発から半径30`圏域内や津波浸水想定区域内の橋梁補修や路面補強など119カ所に8億8000万円、伊方原発への避難・救援道路を確保するため鳥井喜木津線バイパス整備に10億5263万円、同じく道路の安全施設整備など47カ所に1億3684万円。
地震などによる河川の災害危険箇所の護岸改修や樋門改良など103カ所に6億1540万円、豪雨対策として堤防などの緊急的改築9河川に6億7895万円、同じく河川堤防強化など6河川に2億2000万円。
海岸の護岸補強など27カ所に2億9700万円、港湾施設の改良21カ所に2億4500万円。土砂災害危険箇所の調査2780カ所に7億5758万円、砂防施設の機能強化75カ所に6億4400万円、道路や河川など社会インフラの機能維持のための安全対策に5億円。
施設の耐震化では、県立学校の校舎など改築や耐震補強工事などに62億3455万円と債務負担行為限度額50億3387万円。私立学校の耐震化促進に9611万円、私立幼稚園の耐震化促進に9283万円。
警察施設では、宇和島警察署の建て替えに向けた設計費に6150万円、伯方警察署耐震改修の設計費に478万円、八幡浜警察署耐震改修の設計費に733万円。ほか2月補正予算で伊予警察署耐震改修費に4446万円を計上している。
その他では、JR松山駅付近連続立体交差事業に45億2498万円。朝倉ダム(今治市)と大久保山ダム(愛南町)に農業用水小電力発電施設を設置するための設計費に1050万円。
提供:建通新聞社