香川県警察本部は、2016年度当初予算案に警察施設整備事業費1億7823万円を計上。三豊警察署整備に伴う実施設計等や交番・駐在所整備のほか、老朽化の著しい高松東警察署平木待機宿舎など3待機宿舎の改修、一部解体に取り組む。
老朽化し手狭な現三豊警察署を移転整備により建て替える新三豊警察署の規模は、庁舎棟が鉄筋コンクリート造4階建て(地下なし)延べ3540平方b、車庫棟が鉄骨造730平方b、駐輪場鉄骨造平屋230平方bなど。庁舎全体として車庫、運転免許更新事務室や、講習室などからなる付属棟を含め延べ面積は約4509平方bとなる見込み。
庁舎本館には警務課、会計課、生活安全課、地域課、刑事課、交通課、道場、会議室などが入署。付属棟は車庫、運転免許更新事務室、講習室等で構成する。
基本設計は斎賀建築設計事務所(観音寺市)で16年3月31日までの設計期間で進めている。全体スケジュールによると、16年度に別途、実施設計を外注し、17年度に庁舎棟などに着工、18年度の建築工事の完成を目指す。供用開始は19年中を予定している。総事業費は用地購入関係費を除き約15億円を見込む。
建設地は現三豊警察署(三豊市高瀬町下勝間2516ノ4)から西北西、三豊市役所からは南西側に位置する、学校法人瀬戸内学院香川西高校軟式野球グラウンド跡地(三豊市高瀬町下勝間2351ノ2)の約5300平方b。16年度当初予算案には実施設計と必要な用地取得費を含め7749万円を盛り込んだ。このうち実施設計費は2523万円7000円。
交番・駐在所の整備等では3750万6000円を盛り込み、16年度に坂出警察署加茂駐在所の建て替えを行う。現在の加茂駐在所(坂出市加茂町)は木造2階建て延べ約70平方b。老朽化が著しく、木造2階建て延べ80〜90平方b規模に建て替える。新駐在所には客用トイレと打ち合わせ室も完備する。
このほか、老朽化の著しい待機宿舎その他警察施設の改修等に6323万4000円を盛り込んだ。対象は高松東警察署平木待機宿舎と琴平警察署五条待機宿舎の改修、東かがわ署前山南待機宿舎の一部解体。
平木待機宿舎改修は警察署敷地(三木町平木56ノ4)内の待機宿舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ453平方b・6戸、同造3階建て延べ407平方b・6戸の計2棟)が老朽化しているため、改修。五条待機宿舎も警察署(琴平町五條620ノ1)の敷地内にある現待機宿舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ443平方b・6戸)を改修整備する。
東かがわ署(東かがわ市)の前山南待機宿舎はコンクリートブロック造2階建て延べ約190平方b。東棟・西棟があり1964年の築造。このうち東棟を解体する。
県警察本部では交番・駐在所、待機宿舎改修等ともに新年度上半期内に設計を委託し、早期に工事発注する見込み。
提供:建通新聞社